haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯And Then There Were Three/Genesis

& Then There Were Three

名前だけたまに聴くのでどんな音楽か知ろうと思った。雑誌の特集での平沢進へのインタビューでちらっと名前が出てきたのも気になっていた。

 

1970〜80年代に人気のあったプログレバンドらしい。プログレバンドはほぼ聴いたことなくて知らないんだけどたまにピンポイントで好きになる曲がある。たぶんめちゃめちゃフックが強くてキャッチーなものを好きになるんだと思う。
その意味でこのアルバムはあまり引っかかるものがなかった。まずけっこうちゃんとした歌物だったことに驚いた。
バンド的にはキーボードの音色がいかにも未来的で面白かったし(50年前の未来に対するステレオタイプがまだ全然通用していることもすごいなと思う)、コードはへんてこだし偶にバカテクが垣間見えるけど、全体的にはぜんぜんポップな歌モノの範囲内だった。
なぜかジャーニーを思い出す。声はあっちの方が好きだけど。

 

平沢ぜんぜん関係ないやんけ!と思ったけど、どうやら活動初期は本格的なプログレを主体としていて、のちにポップ寄りになっていったらしい。確かにジェネシスのファーストについてどうたら言っていたことを思い出した。
一応いつか聴いてみようと思う。
それと歌詞がわからないのはやっぱりけっこうな機会の損失だと改めて思った。人生で英語使う願望も予定も他にないので自分が身につけることはたぶんないけど単純に。

 

11曲

Ballad of Big
Deep in the Motherlode
Scenes from a Night's Dream

◯Dirty Projectors/Dirty Projectors

Dirty Projectors

聴きたい音楽の情報はほぼツイッター経由で流れてくる。この前ゴッチが衝撃を受けたと紹介していたアーティストがこれで、曲とMV共に凝っていた。

わけわかんなさと聴き馴染みの良さの塩梅がよくて、俺が好きなタイプだった。わけわかんないもので好きなのは音楽以外だったらしりあがり寿の漫画とかFF9のラスダンとか、ああいうごちゃごちゃしたものが好き。わけわかんないと一口に言ってもある程度見せたいものの意図がわかるやつとか文脈がノーヒントでは全く理解できないやつとか色々あって、作者や作品の立ち位置によって全く意味わかんなくても許せたり、逆に作者のドヤ顔が見えてムカつくこともある。

繰り返すけどこのアルバムは聴きやすさと未知の感触がすごく好みのバランスで混じっていた。曲展開をなぜそうしたのかわからない。
聴こえてくる楽器の種類も幅があるし、特にリズムセクションのリズムの選び方と音のチョイスが今までに聴いたことなくて好きだった。
リズムを無視してノイズを入れたり、逆にノイズにリズムをかぶせてノイズに今までなかったノリを作ったりもする。


8曲目のCool Your Heartがゴッチが触れてた曲で、歌がないと表拍がどこなのかまるでわからないけどなんとなく聴いてると気持ちよくなってくる。

これライブどうしてるんだろう。一応肩書きはバンドらしくて、何をやってるのか気になる。
最近聴いた中でかなり好きな方だった。

9曲

Keep Your Name
Up In Hudson
Work Together
Ascent Through Clouds
Cool Your Heart(feat. Dawn Richard)

◯黄金の心/森山直太朗

黄金の心

森山直太朗のベストが良かったからオリジナルアルバムも聴きたくなった。

歌がきれいで歌詞がかなり独特。何か言ってるようで何も言ってないようで、でもやっぱり何か言ってるんだろうなって歌詞が多い。
毎回よくわからない世界に連れて行かれて変な気持ちになる。でもその収まりの悪さが気持ちよくて好きだ。

 

3曲目のコンビニの趙さんとかこのアルバムには入ってないけどどこもかしこも駐車場とか、情景を想像しながら聴いてたらいきなり歌詞がぶっとぶので面白い。
4曲目の昔話も歌詞回しにドキッとしたし時間と場所を軽々超える内容が面白かった。

 

どの曲もわかるようでわからない。それがこの詩の深さなんだと思う。今わかる必要もなくて、また偶然聴いたときに考えてみればいいんだと思う。

 

10曲

若者たち
コンビニの趙さん
昔話
することないから
悲しいんじゃなくて寂しいだけさ
黄金の心

◯ATOM/ROTH BART BARON

ATOM

名前だけたまに聞くアーティストだったんだけど部活の後輩がツイッターに挙げていた曲が良かったので最新のアルバムを聴いた。

 

二人組のユニットらしい。

アルバムタイトルの通り一貫して核や社会に対する皮肉が多くて、終末を示唆する内容も多い。

どの曲も歌詞が中心にあって、歌を聴かせながら伴奏がそれぞれよく雰囲気の出た世界を作って想像力を引き立てるのでとても楽しかった。

 

アルバム全体にも流れがあって良かった!

特に4曲目のbig HOPeからぐっと引き込まれてしまった。

 

10曲

電気の花嫁(Demian)

big HOPe

Metroporis

フランケンシュタイン(Frankenstein)

X-MAS

 

◯L/GB /sébuhiroko

L/GB

とうとうタイトルにスラッシュを使うアルバムと出会くわしてしまった。困る。

 

ツイッターで見かけて気になった。普段編曲とかやるけど最近シンガーソングライター的な活動も始めたみたいな?読み流した知識をうろ覚えで思い出している。

 

生ドラムも打ち込みも使っている。アコギも使うしハードロックみたいな曲もある。色々なシンセも使う。曲の雰囲気が多様だった。

残念ながらあまり俺に引っかかるものはなかった。英語とか日本語とかよくわからない言語とかを色々使って歌っている。ただ、ひたすら俺が残念なんだけど、せっかく日本語の歌詞が流れてきても最近歌詞が頭に入ってこないのでよく掴めなかった。

最後(本人の作った中で)の曲は良かった。

 

8曲

Long Goodbye

 

◯Audio/Blue Man Group

Audio

ルーマングループという3人組がいる。頭の先から爪の先まで全身濃い青の塗料で染めて創作楽器を使ってパフォーマンスするグループなんだけど、高校生の吹奏楽部の時に希望者で集まって公演を観に行った。確か学生の団体向けの特典で割引だか無料だかになる仕組みがあったんだと思う。

今はもう撤退したけど当時は六本木に専用の劇場を構えていて、ステージの上には全く喋らずジェスチャーだけで演技をするコミカルな3人がいて、背後の壁のスクリーンにはバックバンドの影だけが映っていた。

どんな音楽だったかについては正直あんまり覚えてないけど、色々ユニークで凝ってて面白いパフォーマンスをやってたし、人間の色覚細胞だかDNAだかを扱ってなんだか壮大なテーマだったし、最後の曲でマジでバカでかい大太鼓がマジでバカでかい音を鳴らしてたのが印象的だった。

 

そのグループの音源をたまたま中古屋で見つけたので買った。ジャケットにキスマークの形の塗料が残っていたけど調べても同じ柄は見つからなかったのでたぶんファンサービスなんだと思う。売るな笑

 

肝心の曲だけど、なんだか聴き所がないままに曲が終わってしまうのであんまり面白くなかった!

どの曲でもフロアタムみたいな太鼓が重なって打ち鳴らされるフレーズがあるんだけど、確かにそんなことやってたかもしれないという記憶は呼び覚まされるけどそれ自体に面白みはそんなにない。

時々創作楽器の音がする。

何よりちゃんとしたバンドに比べてまとまりが感じられない。やっぱりパフォーマンスと共に観るから面白いのであって、曲単体で聴くものではなかった。

 

最後にアルバムの作られた年を見たら1999年とあった。そんなに前からやってたの…?

 

14曲

Tension 2

Drumbone

◯LAY YOUR HANDS ON ME/BOOM BOOM SATELLITES

LAY YOUR HANDS ON ME

聴きたかったので聴いた。ざっくりギターとシンセでいろいろやる2人組ってイメージで、他に聴いたことのあるのはベスト盤だけだったけどそれももう覚えてない。

メンバーの片割れが重い病気の時に作っていて発売後にユニットは活動を終えることを発表していて、リリース後に亡くなったことは知ってる。

 

激しい曲をやるイメージがあったから1曲目の表題曲が予想してたより明るくトランス然としてて意外だったし、2曲目からは逆に深淵に向かうような曲が続いていた。タイトルの並びもかっこいい。

 

全部で4曲。曲数的にアルバムよりEPかシングルっていう方がしっくりくるんだけど位置付けはわからない。

 

まあまあ良かったんだけど聴いてる最中に何度も眠気が襲ってきてしまった(良かったけど!)。機会があれば他のアルバムも聴いてみたい。

 

4曲

STARS AND CLOUDS

NALCOSIS