haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯Swing Lo Magellan/Dirty Projectors

Swing Lo Magellan

前に聴いたものが良かったので。

デイブ・ロングストレスという人を中心にしたアメリカのバンドらしい。
ウィキペディアのメンバー一覧には名前が6つあった。旧メンバーの所には名前が14人あった。なんなんだ??

いい。最新作は生楽器が見当たらないほどに手が込んでいたけど、このアルバムは逆に音が少ない。基本的にコーラス、アコギ、ベース、最低限のドラムなどでできている。
ジャケットの朗らかな感じが良く出ている。

曲全体の中での未知で独特な感じと歌ものとしての安定感のバランスが、前に聴いたものと同じくとても好み。メロディーの上下も気持ちいい。いよいよ本格的にこのアーティストを聴いていかなければという気になる。

男性と女性のボーカルが体感的にだいたい半分ずつだった。女性のコーラスが良かった。どことない南国感?(ボキャ貧)がvampire weekendをなんとなく思い出させる。

6曲目のDance For Youの間奏でそれまで続いていたアコースティック基調の感じをぶち抜いてにゅーんと飛び出てくる温かみのあるシンセにグッときた。この一瞬だけしか出てこないのがとても勿体なく感じる。

良いな〜〜。他のも聴こう。
何回か来日してくれているみたい。そろそろまた来てくれないかな。

12曲/2012

Gun Has No Trigger
Just From Chevron
Dance For You
Maybe That Was It
Impregnable Question
See What She Seeing
Irresponsible Tune

◯LAST WALTZ/world's end girlfriend

LAST WALTZ

年明けにワンマンがあるらしく、行こうかどうか決める為に最新のアルバムを聴いた。
前作から6年ぶりらしい。オリジナルアルバムとしては7枚目?よくわからない。

かなり雰囲気暗めというか、耽美なアルバムだった。ブレイクビーツやサンプリング成分は残しつつアンビエント〜ノイズ/シューゲイザー寄りになったけど、今までの大胆な音使いも好きだったから少し寂しかった。
ただエレキギターの音がだいぶフィーチャーされている。downyというバンドの青木という人がサポートしているらしかった。歪み具合がとても気持ち良かった。

in Silence / in Sirenで初めてボーカル入りの曲を聴いたけど良かったと思う。この曲からの後半の流れがとても美しくかつ儚げで良かった。

このアルバムには大きなテーマが設定されているらしいけど、それを体感する為により腰を据えてというか、没入できる環境で聴ければなおのこと良かった。
年明けのライブはこのアルバムの名前を冠している。このアルバム自体がユニットの集大成的位置付けらしく、ライブもそのようなものになるという触れ込みだった。
行くかとても迷う…。

10曲/2016

Angel Ache
Flowers of Romance
in Silence / in Siren
Radioactive Spell Wave
Girl
LAST BLINK

◯CHECK THE SHADOW/DALLJUB STEP CLUB

Check The Shadow


7月に渋谷であったササクレフェスで初めて知って興味が湧いた。2ndアルバムだと思う。定額配信にあってよかった。

打ち込みの音楽の中でも特にベースミュージック系のジャンクな部類を色々取り入れているけど、実際に見た時もバンドとして面白かった。ドラムの音とかタイム感はファンクに近い。
クラブミュージックを取り入れたバンドの中では今のところ一番好みかもしれない。明言できないけど色んなジャンルの断片が聴こえる。
ライブで見た時はスネアを複数用意していて、リバーブめちゃかけたダブ用に使っていた。
ギターはいないけどベースは弦の他にシンセベースもあって面白い。

シンセや加工した色んな楽器を入れたバンドの音源はどの音を取捨選択して聴かせているか気になる。このバンドはベードラの生っぽさが必要最低限分かる程度に残して、思いっきりシンセを前面に出している風に聴こえた。
ベードラの音の質感には、生楽器のこだわりはあまり汲み取れなかったけど、音のタイミングには確かに人力であることの面白さがあると思う。

入っている曲はどれもキャッチーかつ雰囲気が好みなので全部の好感度が高いけど、一つ挙げるならやっぱりpizza pizzaがこのアルバムの中で一番好きかもしれない。地に足がついていて、かつ重すぎないグルーヴがすごく楽しい。大サビ前のドラムフィルのエフェクトもとてもいい。

最後にはトラックメイカーのリミックスがふたつ入っていてそれも楽しかった。
Google Play Musicには2ndアルバムしかなかったけど、Amazon Musicには逆に1stのみあったので今度はそっちを聴こうと思う。

9曲/2017

Pizza Pizza
2
Best Point feat. タブゾンビ
Dondengaeshi
KEN YAYOI
2 (Traxman Remix)

◯SEVEN IDIOTS/world's end girlfriend

SEVEN IDIOTS

 

前に聴いたアルバムが良かったので他も聴いてみる。

アルバムの頭の方は明るいというか突飛というかベタというか、何と言えばいいか分からない曲が多いけど、段々陰鬱になって行って物静かに終わる。

全体的な雰囲気はともかく音のチョイスと展開がかなりなんでもありなアーティストだから、曲の流れがうまくはまってないと気になる。始めの方は特に驚いた。

音の選択が断片的で範囲も広くて、聴いているうちにかなり具体的なストーリーを描いているんじゃないかという気になってくる。目をつぶってぼーっとしながら、絵本を読んでいるように空想しながら聴くと楽しい。

11-12曲目の流れが良かった。両曲とも曲としてギリギリ成立しているかどうか危ういけど、印象はどこかコミカルな感じと地獄そのものという感じで真反対で、両方を通して出てくる同じピアノの単音の印象(正体?)も全く違って聴こえて面白かった。

前に聴いたhurtbreak wonderlandに続いてスネアを裏打ちで刻むフレーズが印象的で、これが出てくると嬉しくなってしまった。

全体的な満足度は前のアルバムの方が良かったけど、こっちも面白かった。

13曲/2010

Les Enfants Du Paradis
Teen Age Ziggy
Helter Skelter Cha-Cha-Cha
Der Spiegel Im Spiegel Im Spiegel
The Offering Inferno

◯The Beatles (White Album)/The Beatles

The Beatles (The White Album)

 

勧められて聴いた。オリジナルアルバムの中では12枚中9枚目のアルバムで後期に入るらしい。

曲数が30曲と多くて、色んな種類の音楽が次々と流れてくる。ロックバンドというより素敵な音楽を作る人たちの方が近い。どれも聴いていて楽しい。

サージェントペパーズで初めてポールマッカートニーのベースを意識してから、つい意識の真ん中に入ってくることがたびたびある。

ざっくりした感想だけど、ビートルズって濃いな〜!っていう印象をアルバム全体から受けた。特別な曲を好きになることより、ビートルズの存在が凄いという気持ちが募ることの方が多い。

Wild Honey Pie、変な曲好きなのでとてもいいと思った。変なエッセンスを作れることも面白いけど、そのエッセンスが50秒のまま曲になってるのもいい。

The Continuing Story of Bungalow Billがこのアルバムで一番好きになったかもしれない。賑やかさ、キャッチーなサビ、転調、ベース、なんかの声マネの奇怪な雰囲気がよかったです。

かと思えばBlackbirdのような、冬のなぜか切ないようなぼんやりした印象の曲もある。この曲も短いけど、もっと聴いていたいと思える。

ミュージックコンクレートのRevolution 9を経て最後の曲として流れるGood Nightが良かった。前曲の得体の知れない怖さの後なので安心する。前曲が、この曲のための時間のかかった前フリだという気さえしてくる。最後の囁きが良かった。

30曲/1968

Ob-La-Di, Ob-La-Da
Wild Honey Pie
The Continuing Story of Bungalow Bill
Blackbird
Good Night

◯I Want to tell You/ゆざめレーベル

f:id:isaka3639:20171023182409p:image

 (画像はI Want to Tell You / V.A. - ゆざめレーベル - yuzame label -より引用)

 

なぜだかはもう覚えていないけど前にコンピを買ったことがあるネットレーベルからミクのコンピが出ていた。あまりミクの歌にこだわりがあるわけじゃないけど、試聴の音楽が良かったので聴いてみた。フリーダウンロードだった。


Yunomi以外聴いたことがなかった人だったけど面白かった。最近のこういうエレクトロニックな音はなんて呼べばいいか分からないけど、みんなビートをかなり作り込んだりSEを入れたりと音使いが細かくて面白い。あまり細かいとなんだか疲れるけど。

Clockworkのサビのメロディがいい。最近メロディのいい曲が特に好き。

浮くおふとんは少し細かすぎる感じもするけどリズムとサビの開放感が好き。試聴で最初に興味を引いたのもこの曲で、作曲した人の他の曲も少し確認したけどいい感じで良かった。

Yunomiの曲はYunomi節のドロップと音数の少なめで少し沈んだ雰囲気がきれいに合わさっていて良かった。

こういう細かいダンスミュージックはめちゃめちゃ好きって訳ではないけど時折無性に聴きたくなる。今回も良かった。

8曲/2017

RAW (feat.初音ミク) /Mecanika
浮くおふとん (feat.初音ミク) /歩く人
メテオライト (feat.初音ミク) /Yunomi

◯Syro/Aphex Twin

Syro [輸入盤CD] (WARPCD247)_003

エイフェックスツインのアルバムを聴いた。曲単位ではちょくちょく耳に入れていたけどアルバムはファーストに続いて2枚目。
3年前に出たもので、それから今に至るまでに違う名義でいくつか出しているらしいけど本名義のものでは最新作。

流れがいい。次々と面白い音が出てきて、その展開も自然に聴ける。
よくこんなフレーズと流れ思いつくなと感心しっぱなしだった。
フレーズはある程度機械のランダムな要素なんだろうけど、その取捨選択と展開も面白かった。

元々初めてこのアーティストを知ったのはとても激しいドラムンベースをやるらしいという情報からだったので、ファーストを聴いた時に柔らかな曲が多かったことに戸惑ったんだけど、今回も激しくはなくて音の感じは自分の知ってるミドルテンポのシンプルなテクノに近かった。

曲名の後ろにくっついている数字はどうもBPMらしい。別のインタビュー記事を読んだ時にピッチも気持ち良さを求めてわざとずらすことが多いと話していたけど、BPMも百分の一桁までこだわるのか。これってIDMでは普通のことなんだろうか。

1曲目のminipops 67からとても良かった。後半に出てくるシェイカーの入れ方と怪しい声がツボにはまる。

CIRCLONT6Aいい。ちょっとポップで長調な感じが今までの俺のエイフェックスのイメージとは離れていたけどとてもいい。

曲そのものやタイトル、プロモーションにも漂う奇怪な印象に簡単にやられてしまった。こういう奇を衒うものにどうも弱くて、その度にチョロいなとかミーハーだなと自分で思う。

フジロックではLCDと被っていて悩んだあげくそっちを取ったけど、あの時無理やりにでも体引きちぎって分裂しておけばよかった。シャツだけは買っておいてよかった。LCDのシャツがパッとしなかったからだ。LCDありがとう(?)

日本盤のみボーナストラックが付いているらしいけどGoogle Play Musicのものにはなかった。残念。

12曲/2014

minipops 67 [120.2][source field mix]
XMAS_EVET10 [120][thanaton3 mix]
CIRCLONT6A [141.98][syrobonkus mix]
CIRCLONT14 [152.97][shrymorning mix]
syro u473t8+e [141.98][piezoluminescence mix]