haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

Spotifyに乗り換えた

4月から今まで使っていたGoogle Play MusicからSpotify(有料版)に乗り換えました。


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Google Play Musicを使っていた理由
4年ほど前に初めて持ったスマートフォンAndroidで、同時に契約したから。


Spotifyに乗り換えた理由
*気分転換の為
年が明けてから何だか音楽を聴くのがかったるくなって、気の向いた時でもイヤホンを付けずにスピーカーから流して聴いていた。
UIが大きく変われば気分も変わるかと思った。


*新たな音楽を聴きたかった為
Google Playの方で探しても見つけられなかった音楽を聴いてみたいと思った。なんとなくSpotifyの方が種類が多そうなイメージがあった。数字の比較はしていない。


*プレイリスト機能が目を引いた為
Spotifyではプレイリスト機能の共有ができ、Spotify公式やアーティストが選曲したものから個人が作成したものまで参照できる(Google Playでは出来なかったと思うが実際どうだったかは知らない。他の定額配信サービスの事情も知らない)。
自分の知らない音楽により多く出会えそうだし、新たな音楽の捉え方に触れられるのは面白そうだと思った。


*月額100円×3ヶ月キャンペーンを行っていた為
安い!


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こんな理由で乗り換えて、新旧サービスの満足度を足し引きすると今のところだいたい満足している。今まで探しても聴けなかったアーティストやアルバムが見つけられることが多いように思う(その逆もあるにはあるが)。
まだプレイリストを本格的に使ってはいないけど、気になるものがあったら触れてみようと思う。アルバムを聴くのもなかなか時間の要ることだけど。
今はフジロック公式の作った、出演者の代表曲をまとめたリストを何かの隙間に流している。114曲あるのでもしかしたら終わらないかもしれない。

目的

 

改めて目的を整理しておく。


・見識を増やしたい
…既成の解釈を取り入れて自分の意見としてしまいがちな頭でっかちなところがあるので、なるべく自分の体験を優先する


・アウトプットの機会を雀の涙ほどでも持ちたい
…同上


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トレンドを追いかけることに注力するでもなく評論をするでもなく(それだけの知識も絶望的に足りないしそもそも自分がやることに魅力を感じない)、ただ興味を持ったものを聴いていきたま〜に調べたりするだけなので大して中身のあるものにはならず、今まで食べたパンの枚数を淡々と記録するようなブログになると思う。
以前Twitterで見かけた、彼氏の棚のCDを聴いて非常にざっくりとした感想を付けるブログ、真偽は置いておいてもこういう「文脈もリテラシーも知りません」くらいの気軽な姿勢で行きたい。

☆2017・印象的だったアルバム7選 +α

興味はあるけど聴く機会なく終わってしまうことを防ぐために、2016年からアルバムやEP・シングルを聴いて備忘録として書き留めている。
でも本腰を入れたのは2017年の頭からだった。4月末にtumblrからはてなブログに移動したので正確なことは分からないけど、確か今年最初に聴いたのはPoter Robinsonのworldsだった。

それから年内に聴いた枚数に興味がわいて数えてみると、キリの良いところまで行けそうだったので、アルバム・EP・シングルを合わせてちょうど150枚に揃えた。ついついペラペラの毎日を送ってしまうので、一年間意識して物事を積み重ねられたことが嬉しい。

せっかくなので、その中でも頭から最後まで通して全体的に印象的だったアルバムを7枚と、象徴的な曲をひとつずつ挙げてみる。
2017年に出たアルバムではなく、あくまで去年俺が聴いたアルバムから選んでいます。順は関係なし。


美化/麓健一(2008)

使う楽器も曲の作りもシンプルだけど、キャッチーなメロディと思い詰めたような歌がとても魅力的だった。バリケードとうぐいすの谷が特に好き。
◯美化/麓健一 - haien sorch

幻想/TOMOVSKY(2009)

聴いたばっかりだけどとても良かった。前半は愉快に、後半はやるせなくうだつの上がらない曲が並んでいて面白かった。突破という曲もとても良い。
◯幻想/TOMOVSKY - haien sorch

CHECK THE SHADOW/DALLJUB STEP CLUB(2017)

ベースミュージックをバンドでやることに衝撃を受けた。6月のフェスで知ったんだけど、ライブでもダブ用にリバーブをむっちゃ効かせたスネアを別に用意してあったりして面白かった。2という曲も捨て難い。
◯CHECK THE SHADOW/DALLJUB STEP CLUB - haien sorch

Richard D.James Album/Aphex Twin(1996)

ブレイクビーツだけど単に激しいだけじゃなく柔らかくて、しかし狂気を孕んでいて楽しゅうございました
一曲目の4も捨てがたかったけどよりアルバムの中心的なイメージに近いのはこっち。
◯Richard D. James Album/Aphex Twin - haien sorch

Dirty Projectors/Dirty Projectors(2017)

一応バンドらしいけどどう聴いても楽器の生演奏ではない。アイデアを一緒に出したからバンドのクレジット?なんにせよアルバム全体にとても衝撃を受けて、これより前のまだバンドだった頃のダープロも聴き始めた。
Cool Your HeartもやばいけどKeep Your Nameも捨てがたかった。
◯Dirty Projectors/Dirty Projectors - haien sorch

Hurtbreak Wonderland/world's end girlfriend(2007)

ブレイクコアだけど独特の世界観が炸裂しまくっていてずるずる引き込まれた。全編に渡って使われたサックスもとても特徴的だった。
絵本を読んでいるようなアルバムだった。
◯Hurtbreak Wonderland/world's end girlfriend - haien sorch

We lost The Sun/Competor(2016)

インディーズというかたぶん個人の作品だと思う。アルバム全体での衝撃がとにかく強かった。投げ銭制でダウンロード。
最後までずーっと鳴り続けるBPM60のカウントと共に、世界が終わる際→終わった後→新しい始まりとでも言うような大きな流れが続く。
めちゃくちゃチープな音を使っているのにそれがズバッとはまって独創的かつ唯一無二の世界を作っている。動画は2曲目と10曲目がくっついている。
絵本を読んでいるようなアルバムその2。
◯We lost the Sun/Competor - haien sorch


おまけ…その他曲単位でいいね!!ってなったやつ

Dancing Planet/capsule

ドロップの回転ノコギリみたいなキュイーンって音が最高

Xtal/Aphex Twin

キックのリバーブに衝撃を受けた。ザラザラする音質の正体はカセットテープで録音したことらしい。

Making Flippy Floppy/Talking Heads

こんなん家で聴いたら寝るまで踊っちゃう

ズックにロック/ゆらゆら帝国

いいね…


おわり。動画は非公式のものが多いのでいつか消えるかもしれない。

◯Lights On/Ranji

Lights On



プログレサイケ。毛色の違う曲が3つ並んでいる。たぶんシングル。

Lights On、派手じゃない音だからこそ細かい質感が映えてかっこいい。局長に歌が合う。
Raumklangは一転してインドっぽいサイケトランス(ゴアトランス?)で、音や展開がかなり良かった。面白い。

3曲/2014

Lights On
Raumklang

◯SIREN/平沢進

SIREN

平沢好きなんだけどオリジナルアルバムをそんなに聴いたことがないのでちゃんと聴いてみる。
平沢は一時期タイに強い影響を受けて、タイ三部作と呼ばれるアルバムが続く時期があり、これはその二作目。
全体で言うと十三あるうちの六作目。

全体的によくわからない異国情緒のような深みがあって好きな人は好きそう(タイや東南アジアとはまた違う印象)。神秘的な光景が目に浮かぶような独特さがある。画家をそんなに知らないからこれが芯を食っている例えか自信がないけどラッセンの絵に近いものを感じる。穏やかで結構良かった。俗に名盤と言われる救済の技法よりこっちのが好みかも。

13曲/2009

サイレン *Siren*
On Line Malaysia
Siren *セイレーン*
Nurse Cafe
Gemini
Day Scanner
Siam Lights
電光浴(default version)

◯幻想/TOMOVSKY

幻想



前からちょっと興味あったんだけど初めてちゃんと聴いた。
バンドだと思ってたら一人の名前だった。今50歳超えてるのも驚いた。長いこと宅録でやってたみたいでもしかしたらこのアルバムもいくつか一人で録音してるかもしれない。

ソフトなヒッピーさというかアナーキーさというか自由な雰囲気があって、ただはしゃいでいるだけじゃなくやるせなさがとても近しく感じて親しみやすい。
アルバムの中では突破が、デモに近い曲のアレンジも含め特に良かった。
全体的に統一感もあって楽しく聴けた。

10曲/2009

我に返るスキマを埋めろ
ねる日
突破
スピード
我に返る(小声バージョン)

◯NEXUS-2060/capsule

NEXUS-2060

明るい。ボサノバとか渋谷系も入った賑やかなハウス。
初めてcapsuleがっつり聴いたけど、都会的なエレクトロの印象を持っていたので少しイメージと違ったアルバムで面白い。
perfumeではクラブミュージックをどんどん取り込んで歌物にしているのに対して、これは生音の方向でループやサンプリングを多く使っていたのが意外だった。

10曲/2005

space station No.9
Lucky Love
beautiful hour
world fabrication