haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯St.Vincent/St.Vincent

セイント・ヴィンセント(デラックス)

 

ギターを構えて歌うシンガーソングライターの女性というくらいしか知らない。
去年フジロックに来ていて、今年サマソニに出るらしい。それと平沢進ツイッターで触れていたので興味が出た。

リズム隊は曲によって生ドラムだったり打ち込みだったりする。どの曲でもあまり血が通っていないようなかなり歪んだギターと同じくざらざら鳴るシンセを多用している。

ギターやシンセの歪みによって出音が引っかかって聴こえることといい、歌やギターのストロークを意図的に遅れさせる場面もいくつかあったりといった部分が、どことなく薄暗い曲と相まって気味の悪さを増している。

ギターソロの歪んで減衰しない感じに平沢のタルボとかフォトンを連想する。


アーティストイメージが少し出来すぎている感じがする。
(セイント・ヴィンセントと韻を踏む、セイントの名の通りマリアと歌う歌がある、耳に残るざらざらした音とキャッチーさ、ここぞというところで長調やクリーンギターを使うとか…)
今までのシンガーソングライターのイメージとかとは少し違う。
大きいプロデューサーが付いているっぽい音がする。

面白かった。

16曲/2015

Rattlesnake
Birth In Reverse
Digital Witness
Regret
Psychopath
Sparrow
Digital Witness -DARKSIDE Remix

◯集団行動/集団行動

集団行動

 

相対性理論でベースを担当していた真部脩一とドラムだった西浦謙介がミスIDファイナリストをボーカルに迎えたバンドらしいです。

なんかやっぱりけっこう相対性理論に似てるし比べてしまうけど、あっちより歌詞に素朴な人間味(のキャラ付け)がある。めっちゃ韻も踏む。
ドラムも癖があって好き。

最初のホーミング・ユーは恋の歌だと思うんだけど「あなたが誰でも」って言っているのが気になる。どんなに手強い相手でもって意味なんだろうか。

なんか面白かった。

7曲/2017

ぐるぐる巻き
東京ミシュラン24時
バイ・バイ・ブラックボード
土星の輪

◯幻とのつきあい方/坂本慎太郎

幻とのつきあい方

 

ソロは一番新しい3作目だけ聴いたことがある。他のを探していたけどどこにもなくて、Spotifyにあったので結構うれしい。

Spotify一部の曲の歌詞見られるのすごくいい。助かる。

全体的にシンプルで透明な印象だけど、音数を少なくして作っている部分でも曲が弱々しくならないのが凄いと思う。
ライドシンバルは一度も鳴らなかった。

かすかな希望の歌詞に、なんとなく3rdアルバムのできれば愛をに通ずるテーマを感じた。

一方表題曲なのに、幻とのつきあい方の歌詞が何を指しているのかいまいちぴんとこない。

10曲/2011

幽霊の気分で - Album Version
君はそう決めた
思い出が消えてゆく
何かが違う - Album Version
小さいけど一人前

 

◯Since I left You/The Avalanches

Since I Left You

サンプリングユニット。Avalanchesに興味を持ったきっかけは、同じくサンプリングを使うネットレーベルの人が推していたり、勧めているサイトを見かけたり。
だいぶ前にGoogle Play Musicで2ndを聴いた。今回Spotifyに1stがあったので聴いた。


結果そんなにピンと来なかった。
たぶんあまりに取っ掛かりがなかったのだと思う。
味覚で例えるなら、運ばれてくる料理を期待していたら「美味しい空気ですよ!」と言われたような気分だ(味覚で例えられていない)。
美味しい空気だとは思う。雰囲気は良く、ゆるくダンスできそうだけど、良さが何となく全体に薄く広がっている印象を受けた。やっぱサンプリングってそういう音楽なのかもしれない。17年前って感じは確かにあんまりせずに小洒落ている気もする。


18曲/2001

Radio
Two Hearts In 3/4 Time
Frontier Psychiatrist

◯Factory/東京塩麹

FACTORY

ジャズをやるグループだと思って聴いたけど出発点はスティーブライヒなどのミニマルミュージックらしい。
メンバーは8人、このアルバムには更に6人加わっているらしい。
以前テレビで見た石若駿という人がドラムで参加していた。ビートから外れてまた戻ってくる芸当が凄かった。実際に曲を聴くのは初めて。


なんか7拍子とか11拍子が多くて、ずっと聴いているとそれがとても自然なことのように感じて耐性がついてくる。


大所帯ならではの、グループで溶け合いひとつの動きを目指すのでなく、バンドの呼吸の揺らぎもない、細かいところでメンバー一人一人が自律している感覚を覚えた。
16分(それよりも細かかったりするんだろうなたぶん)にきれいに分かれてかっちりしたタイム感に演奏技術の高さを覚える。


Time Stretch、ギター鳴る時も切る時も音が気持ちいい。テンポチェンジの仕方もまさしくタイムストレッチというべき斬新さで素晴らしかった。

かっちりしたリズムが延々と続いていく中で少しずつ変化していく曲調が、ちょうど通学の電車に押し込められて日差しを浴びたり隠れたりしながら運ばれて職場へ向かう人々や自分に重なるようで面白かった。


10曲/2017

Time Stretch
Long Long Summer Vacation
そこはか ⅳ

◯…I Care Because You Do/Aphex Twin

...I Care Because You Do [帯解説 / 国内盤] (BRC555)

この名義では5枚目のアルバム。
アーティストイメージを徐々に奇怪なものにしていくようになった最初期のアルバムらしい。


穏やかな曲やゆったりした曲が多いのはアンビエントシリーズっぽいけど、こっちのが幾分か賑やかで聴き易かった。
というか良くも悪くも今まで聴いてきた感じだった。
展開が少なくてじっくり楽しくなるけどあんまり今のモードじゃないかもしれない。


書けることが思い浮かばない。去年興味のある音楽を手探りで探し始めた結果まず洋インディーロックとIDMに行き当たったけど、なんか最近飽きて来たかもしれない。
英語の歌詞も調べずに飽きていいのかと自分でも頭をよぎるけどでも調べない。面倒だから。


12曲/1995

Acrid Avid Jam Shred
Come On You Slags
Start As You Mean To Go On
Mookid
Alberto Balsam

Spotifyに乗り換えた

4月から今まで使っていたGoogle Play MusicからSpotify(有料版)に乗り換えました。


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Google Play Musicを使っていた理由
4年ほど前に初めて持ったスマートフォンAndroidで、同時に契約したから。


Spotifyに乗り換えた理由
*気分転換の為
年が明けてから何だか音楽を聴くのがかったるくなって、気の向いた時でもイヤホンを付けずにスピーカーから流して聴いていた。
UIが大きく変われば気分も変わるかと思った。


*新たな音楽を聴きたかった為
Google Playの方で探しても見つけられなかった音楽を聴いてみたいと思った。なんとなくSpotifyの方が種類が多そうなイメージがあった。数字の比較はしていない。


*プレイリスト機能が目を引いた為
Spotifyではプレイリスト機能の共有ができ、Spotify公式やアーティストが選曲したものから個人が作成したものまで参照できる(Google Playでは出来なかったと思うが実際どうだったかは知らない。他の定額配信サービスの事情も知らない)。
自分の知らない音楽により多く出会えそうだし、新たな音楽の捉え方に触れられるのは面白そうだと思った。


*月額100円×3ヶ月キャンペーンを行っていた為
安い!


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こんな理由で乗り換えて、新旧サービスの満足度を足し引きすると今のところだいたい満足している。今まで探しても聴けなかったアーティストやアルバムが見つけられることが多いように思う(その逆もあるにはあるが)。
まだプレイリストを本格的に使ってはいないけど、気になるものがあったら触れてみようと思う。アルバムを聴くのもなかなか時間の要ることだけど。
今はフジロック公式の作った、出演者の代表曲をまとめたリストを何かの隙間に流している。114曲あるのでもしかしたら終わらないかもしれない。