haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

近況・雑感

・聴くのが楽しくなったらいい
最近音楽を聴くのがますます億劫になってきて、どんな曲を聴いても「あーはいはいこういう感じね」みたいなぼんやりした印象しか抱けずに、すぐに興味が薄れてしまうことが多かった。
とてもアルバム一枚聴けないので、まず一曲聴いて興味があったら通して聴いてみることにする。
それで、通して楽しかった場合に、初めてブログにひとつの記事を残すことにする。
通して聴いてなんか引っかかるものが少なかったときは、それらを週末にでもひとつの記事にまとめる。
そもそも見境なく一枚通して感想をつける作業がおかしかった。できません!

・トレンドとの距離の取り方
ネオソウル、アンビエントR&Bというジャンルの表現を目にすることがあった。フランクオーシャンやその他の最近のトレンドのことで、評論やレコメンドではよく目にするけど、こういったものを楽しめないし、楽しむ気にならない。
元々IDMエレクトロニカに自然に興味を持ったけど、それは音使いの面白さに対してであって、そこから背伸びして上記のトレンドに触れてみることもあったけども、それが自分の音楽疲れの一因になったと思う。
レコメンドのおかげで面白い音楽を見つけられたことも少なくなかったけど、距離の取り方に注意したい。
細かな楽しみ方に造詣もなく、業界の将来に責任もないのに、他の人の言うことを真に受けて小難しいこと言い出すのが最悪のパターンなので、ライトリスナーとして割り切りつつ、もっと楽しい音楽で生活を彩りたい。

 

追記

歌詞を考慮しているかどうかが一番大きな差ってことに思い当たった

俺歌詞なんて日本語で気の向いたとき以外全スルーだからなあ

◯St.Vincent/St.Vincent

セイント・ヴィンセント(デラックス)

 

ギターを構えて歌うシンガーソングライターの女性というくらいしか知らない。
去年フジロックに来ていて、今年サマソニに出るらしい。それと平沢進ツイッターで触れていたので興味が出た。

リズム隊は曲によって生ドラムだったり打ち込みだったりする。どの曲でもあまり血が通っていないようなかなり歪んだギターと同じくざらざら鳴るシンセを多用している。

ギターやシンセの歪みによって出音が引っかかって聴こえることといい、歌やギターのストロークを意図的に遅れさせる場面もいくつかあったりといった部分が、どことなく薄暗い曲と相まって気味の悪さを増している。

ギターソロの歪んで減衰しない感じに平沢のタルボとかフォトンを連想する。


アーティストイメージが少し出来すぎている感じがする。
(セイント・ヴィンセントと韻を踏む、セイントの名の通りマリアと歌う歌がある、耳に残るざらざらした音とキャッチーさ、ここぞというところで長調やクリーンギターを使うとか…)
今までのシンガーソングライターのイメージとかとは少し違う。
大きいプロデューサーが付いているっぽい音がする。

面白かった。

16曲/2015

Rattlesnake
Birth In Reverse
Digital Witness
Regret
Psychopath
Sparrow
Digital Witness -DARKSIDE Remix

◯集団行動/集団行動

集団行動

 

相対性理論でベースを担当していた真部脩一とドラムだった西浦謙介がミスIDファイナリストをボーカルに迎えたバンドらしいです。

なんかやっぱりけっこう相対性理論に似てるし比べてしまうけど、あっちより歌詞に素朴な人間味(のキャラ付け)がある。めっちゃ韻も踏む。
ドラムも癖があって好き。

最初のホーミング・ユーは恋の歌だと思うんだけど「あなたが誰でも」って言っているのが気になる。どんなに手強い相手でもって意味なんだろうか。

なんか面白かった。

7曲/2017

ぐるぐる巻き
東京ミシュラン24時
バイ・バイ・ブラックボード
土星の輪

◯幻とのつきあい方/坂本慎太郎

幻とのつきあい方

 

ソロは一番新しい3作目だけ聴いたことがある。他のを探していたけどどこにもなくて、Spotifyにあったので結構うれしい。

Spotify一部の曲の歌詞見られるのすごくいい。助かる。

全体的にシンプルで透明な印象だけど、音数を少なくして作っている部分でも曲が弱々しくならないのが凄いと思う。
ライドシンバルは一度も鳴らなかった。

かすかな希望の歌詞に、なんとなく3rdアルバムのできれば愛をに通ずるテーマを感じた。

一方表題曲なのに、幻とのつきあい方の歌詞が何を指しているのかいまいちぴんとこない。

10曲/2011

幽霊の気分で - Album Version
君はそう決めた
思い出が消えてゆく
何かが違う - Album Version
小さいけど一人前

 

◯Since I left You/The Avalanches

Since I Left You

サンプリングユニット。Avalanchesに興味を持ったきっかけは、同じくサンプリングを使うネットレーベルの人が推していたり、勧めているサイトを見かけたり。
だいぶ前にGoogle Play Musicで2ndを聴いた。今回Spotifyに1stがあったので聴いた。


結果そんなにピンと来なかった。
たぶんあまりに取っ掛かりがなかったのだと思う。
味覚で例えるなら、運ばれてくる料理を期待していたら「美味しい空気ですよ!」と言われたような気分だ(味覚で例えられていない)。
美味しい空気だとは思う。雰囲気は良く、ゆるくダンスできそうだけど、良さが何となく全体に薄く広がっている印象を受けた。やっぱサンプリングってそういう音楽なのかもしれない。17年前って感じは確かにあんまりせずに小洒落ている気もする。


18曲/2001

Radio
Two Hearts In 3/4 Time
Frontier Psychiatrist

◯Factory/東京塩麹

FACTORY

ジャズをやるグループだと思って聴いたけど出発点はスティーブライヒなどのミニマルミュージックらしい。
メンバーは8人、このアルバムには更に6人加わっているらしい。
以前テレビで見た石若駿という人がドラムで参加していた。ビートから外れてまた戻ってくる芸当が凄かった。実際に曲を聴くのは初めて。


なんか7拍子とか11拍子が多くて、ずっと聴いているとそれがとても自然なことのように感じて耐性がついてくる。


大所帯ならではの、グループで溶け合いひとつの動きを目指すのでなく、バンドの呼吸の揺らぎもない、細かいところでメンバー一人一人が自律している感覚を覚えた。
16分(それよりも細かかったりするんだろうなたぶん)にきれいに分かれてかっちりしたタイム感に演奏技術の高さを覚える。


Time Stretch、ギター鳴る時も切る時も音が気持ちいい。テンポチェンジの仕方もまさしくタイムストレッチというべき斬新さで素晴らしかった。

かっちりしたリズムが延々と続いていく中で少しずつ変化していく曲調が、ちょうど通学の電車に押し込められて日差しを浴びたり隠れたりしながら運ばれて職場へ向かう人々や自分に重なるようで面白かった。


10曲/2017

Time Stretch
Long Long Summer Vacation
そこはか ⅳ

◯…I Care Because You Do/Aphex Twin

...I Care Because You Do [帯解説 / 国内盤] (BRC555)

この名義では5枚目のアルバム。
アーティストイメージを徐々に奇怪なものにしていくようになった最初期のアルバムらしい。


穏やかな曲やゆったりした曲が多いのはアンビエントシリーズっぽいけど、こっちのが幾分か賑やかで聴き易かった。
というか良くも悪くも今まで聴いてきた感じだった。
展開が少なくてじっくり楽しくなるけどあんまり今のモードじゃないかもしれない。


書けることが思い浮かばない。去年興味のある音楽を手探りで探し始めた結果まず洋インディーロックとIDMに行き当たったけど、なんか最近飽きて来たかもしれない。
英語の歌詞も調べずに飽きていいのかと自分でも頭をよぎるけどでも調べない。面倒だから。


12曲/1995

Acrid Avid Jam Shred
Come On You Slags
Start As You Mean To Go On
Mookid
Alberto Balsam