haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯Sound Of Silver/LCD Soundsystem

Sound of Silver

初めてこのバンドを知ったのはネットの記事で、マディソンスクエアガーデンでの解散ライブの映像を見た。
起伏がゆるやかな曲だったが盛り上がるところは盛り上がり、とても格好良かった。
ギターとベースとドラムが1台ずつ、それにキーボードとでかいアナログシンセが何台か、人がたくさんいてその複雑さはまるで森のよう、衣装は白で統一されてるバリバリにキメた大人数のバンド、でもボーカルはマイクを片手に持ったピンボーカルのおっさんだった!
なんて格好いいんだ…
あと名前も鬼かっこいい。サウンドシステムをググると、野外用の移動式の音響設備という説明と一緒に、スピーカーとかが山積みになっている画像が出てくる。メインメンバーが7人という大所帯であることも相まって間違いなく俺的かっこいいバンド名トップ3に入る。
今年フジロックに来るらしいと知って、これはアルバム聴かなきゃだめだと思って聴いた。
めちゃめちゃかっこいい!
尺が長い曲が多い。展開もゆるやかで、テクノを思い起こす。実際楽器隊の後ろには大体リズムマシンやシンセベースがいる。
いろんな楽器の陰に隠れがちだけど、ギターがかなりいい。短い単音やフレーズ、簡単なリフを弾いてることが多いけど、音が愛らしいというか、ドラムと同じくこのバンドをバンド足らしめていると思う。音の立ち上がりと切りに魅力がある。
そしてボーカルに得も言われぬカリスマを感じる!些細な歌い方や合いの手やシャウトに彼の没入具合が見て取れる。大人数で同じコーラスを繰り返すところで時たま一人だけ違う言葉を喋ったままどっか行ったりする。
最初にこのバンドを聴こうと思った時どのアルバムから聴けばいいか調べて、名曲とされているものが多く入っているこのアルバムにした。
でもそのサイトでバンドの名曲トップ2とされていた曲は、静かで落ち着いたイントロから長い展開で徐々に盛り上がって行ったのちに豊かなメロディがあって感動的かもしれないけど、俺はいまいちすげえ!とは思わなかった。ライブで見るとまた違うのかもしれない。
そういうのより、それらの前後に入っていたキャッチーな曲がめちゃめちゃ好き。かっこよさ鬼。
ただ8曲目のSound Of Silverはテクノ的でかっこよかった。
ひたすら4つ打ちでやってきてアルバムの最後の曲がゆったりとした8分の6、エモい!

 

9曲

Time To Get Away
North American Scum
Us V Them
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Sound Of Silver