haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯できれば愛を/坂本慎太郎

できれば愛を

ゆらゆら帝国の3×3×3が良かったので興味のあった坂本慎太郎も聴いてみる。3枚目のアルバムらしい。
常に何かしらの音で埋めるタイプとは逆で、空間にゆとりの多いアルバムだった。ミドル〜ローテンポの曲がほとんどで、ギターの音がいい。
考えさせられるような歌詞が多い。共感するような、でもハッとする言い回しが好きだ。だけど歌詞を調べて文章単体で見てもあまり面白くなくて、曲と合わせて聴くことで歌詞のニュアンスがちゃんとしたものに補完される。
音数を絞っている分細かいコードの取捨選択や楽器の瞬間的な入れ方で作っていく展開にすごい気を遣ってる気がする。
いまの世の中の雰囲気に対して歌っている気がすごいする。すごいするし、俺がもっと歳食ったらもっとわかるような気もする。歳食ったらそのぶんこのアルバムが作られた時代から遠ざかることになるのでジレンマなんだけど。
普段意識することのない感覚に触れる曲が聴けてよかった。
こういうタイプの曲、あんまり好んで聴かないんだけどそれでも歌詞と結びつくおかげで楽しく聴ける。


10曲

超人大会
鬼退治
マヌケだね
ディスコって
いる