haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯ツバメ・ノヴェレッテ/コトリンゴ

ツバメ・ノヴェレッテ

今年の初めにこの世界の片隅にを観に行ったとき、音楽が気になったので聴いてみようと思った。ただ主題歌になった「悲しくてやりきれない」は1968年のフォーククルセイダーズのカバーらしい。調べたら様々なアーティストがカバーしていることを知った。

 

このアルバムは一羽の白いツバメに関する色々な物語を集めたものらしい。これを選んだのは、ストーリーがあると感情移入しやすいだろうかと思ったから。
でも実際は思ったよりストーリー仕立てではなく、直接的にツバメが出てくることも少ない。結果的にあまり普通のアルバムと変わらない印象を覚えた。

 

きれいな曲が多く、歌声も独特でよかった。曲の展開やフレーズもとても凝っていて複雑でびっくりしたけど、聴き応えがあった。
ピアノ弾き語りとバンドセットと更に弦も含めたにぎやかなセットがあって、特に1曲目のPreambleや6曲目に入るInterludeなんかはアルバムの導入や補佐の役割もあってオーケストラそのもので、物語が想像しやすくて良かった。
明るい曲が多かったのもあるだろうけど、全体的に音色が軽くて優しかった。

 

とても繊細な曲が多かったので、通学の電車で聴くことは断念してじっとしているときに聴いた。
発音が独特のやわらかさでいいなと思うけど、一発で聴き取れることは少なくなってしまうので一長一短だなと思う。
アルバムの山場として、終盤の方の9分のゆったりした曲のあとに爽やかな疾走感のある曲が続くので面白かった。
じっくり聴くとすごく世界観が感じられていいなあと思うけど、集中力を使ってしまったので少し疲れた…

 

13曲

ツバメが飛ぶうた
Madame Swallow
Butterfly
maiden voyage