haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯Culcha Vulcha/Snarky Puppy

Culcha Vulcha

ツイッターでこの洋楽がすごく良いって触れ込みでメディアが紹介してたから聴いてみた。もはやツイッターでしか音楽知ってない。

とっつきやすいセッション!基本的にはファンクとジャズがないまぜな感じ。いい感じにキャッチーでポップだったから楽しく聴けた。終盤に複雑な拍子の曲が多くてちょっと聴くのだれちゃったけど。
メロディやフレーズが楽しいし楽器陣もさりげなくめちゃうまいからどんどん引き込まれる。
全部で何人いるのか知らないけど楽器の種類も本当に色々で、明るい曲はとても賑やか。10人以上いるんじゃないのかな。

ベードラをはじめとするリズム隊がめちゃめちゃ強い。特にドラムのビートの立体感がすごい。こんな凄さで色々なフレーズを叩くからかなり楽しい。
キックの質感が生々しかった。と言ってもバリバリ目立つような感じじゃなくて、耳の下の方を穏やかに占めてる感じ。
更にトランペットやフルート、サックスとかの管楽器もしっかり上手で渋いからなお良かった。ギターもキーボードも味がある。挙げだすとキリがない。

3曲目のGeminiはミドルテンポのしっとりした2ビートの曲だけど、主役のギターが別の生き物みたいだった。スライドギターって言うのかな?音程の上下がシームレスなんだけど、人が歌ってるみたいで凄い。
バンドなんだけどアンビエントとか落ち着いたハウスも少し感じさせる、めちゃいい雰囲気の曲だった。

4曲目のGrown Folksが特に良かった。ドラムの尖ったビートが凄くいい。いつも聴いてるロックのドラムと同じ仕組みの楽器とは思えない。この曲本当にすごいファンク、だけどソロ回しはジャズ。語彙力が尽きてきた。

6曲目のGØは細かいけどしっかりしたビートのリズムの上でブラスやキーボードが派手にやる曲だった。キーボードやリズムの感じでTOTOを少し思い出した。

最後のあたりは特に緩やかなセッションの曲が多くて少し眠くなってしまったけど、ラストのボーナストラックは賑やかでお茶目な感じで、各楽器の目立ち方もバランス取れていてアンコールのような具合で良かった。

どこを切り取ってもセッション力が高いし、程よく実験的で聴いたことのある感覚と聴いたことのない感覚のバランスがいい。
技術も聴き応えあってその上楽しい、すごく贅沢なアルバムだった。一回聴いただけじゃとても勿体無い。

10曲

Tarova
Semente
Gemini
Grown Folks
Jefe(Bonus Track)