haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯Remain In Light(Deluxe Version)/Talking Heads

Remain in Light

前々から気になっていたので聴いた。どんな音楽かは知らなかった。アルバムを聴いてからこのブログを書くまでにライブDVDの爆音上映も観に行った。

1974〜1991に活動した4人組のバンドらしい。もっと大所帯バンドだと思ってた。DVDで踊り狂ってたキーボードやパーカッションの人たちはメンバーじゃなかったんだ…

4枚目のアルバム。このアルバム以前は大人数でも無かったらしくてけっこう意外。
本編が8曲並んだ後にアウトテイクのセッションが4曲入っていた。

どの曲もベースとドラムがミニマルなリズムをずっと刻んでいる。そのリズムの形だけでも楽しいんだけど、その上に引っかかりのあるリフやメロディが乗っかって、なんとも言えない魅力になっている。

陽気な感じで楽しいんだけど、どことなく虚無的というか病的というか、歪さも感じる。爆音上映で見た歌詞の和訳の抽象的さがそのイメージに拍車をかけているのかもしれない。
このアルバムも最初のうちは特にミドル〜アップテンポな曲が続くんだけど、後半に差し掛かってからは徐々に落ち着きを見せて、最終的にアンビエントみたいになる。8曲目は、音の響きも含めてジョイディヴィジョンみたいだなと思った。

全体的によかったし、特に何曲かストライクする曲もあった。狭義のテクノにとてもよく似た雰囲気を感じる。爆音上映観に行った時に「あの人はどうせLCD観に行くんだろ〜」みたいな話が聞こえてきたけど、トーキングヘッズが好きな層とLCD好きの層の距離が近いことを実際に確認できてとても得心した。

Crosseyed And Painlessのイントロのリフと歌い出しのキレの良さが好き。

The Great Curveは聴いてるうちにベースの沈んで浮くような感じが気持ちよくなってくる。

Once In A Lifetimeは全体に流れる水の中みたいなシンセ?が気持ちいい。歌詞にも水が出てくる。泳いでるような気分になる。

Houses In Motionサビのテーレレーテーレレーの部分が気持ちよすぎる。クラビのグルーヴと合わせていい感じ。

12曲/1980

Crosseyed And Painless(2005 Remastered Version)
The Great Curve(2005 Remastered Version)
Once In A Lifetime
Houses In Motion(2005 Remastered Version)