haien sorch

好みの音楽探しのための個人的備忘録

自己紹介

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24歳がただ聴きたいものを聴いてめちゃくちゃな感想を雑に書き留めます。定まった目的は全く無くてあくまで自分のための備忘録です。なので記事ごとに書きかたや丁寧さがバラバラです。

◯Come To Daddy [EP]/Aphex Twin

Come to Daddy (WAP94CDX)

アルバム3枚買ったうちの最後。
でもよく見たらEPって付いてた…時期的にはRichard D James Albumの直後くらいかな?

Come To Daddyという曲が父・母・小さき主faulteroy(誰それ?)の3パターンのアレンジと、その他に5曲入っている。
最初の曲から今まで聴いた中でもだいぶ凶悪というか分かりやすく狂気が表に出ていたので激しい曲が多いのかと思ったけど、結果的にいつもと同じように静かに歪んだ曲が多かった。

2番目のFilmが雰囲気といい途中のリバーブといい1作目のSelected Ambient Worksに近くて、すごく好きだった。落ち着いた曲の中ではかなり好きな方。
Bucephauls Bouncing Ball…前半と後半でがらっと違うけどどっちも好き。タイトルの通りボールがいくつも跳ねているせわしない躍動感を感じる。終わり方も大きく跳ね上がってからこちらを目掛けて落ちてくるようで面白い。
Funny Little Man…確かに面白いけど気持ち悪い。なんでこんな曲作ったんだろう?
Come To Daddy (Mummy Mix)…3形態の中では一番前衛的に感じたというか山場が良く分からないまま終わる曲だった。歓声で終わる所に余計にそういう意図を感じる。
Iz-Us…初めて生楽器のサンプリングっぽい音聴いた。生のライドシンバルだと思うんだけどどうだろう。すごく雰囲気に合っていると思うけど、あまりぱっとしない曲でもある。

もっと色んな曲を聴いてみたい欲求がある。
でも今のところambient works 85-92とSyroが一番好きだ。

Come To Daddy (Pappy Mix)
Film
Bucephauls Bouncing Ball
To Cure A Weakling Child (Counter Regard)

◯Richard D. James Album/Aphex Twin

Richard D. James Album [帯解説 / 国内盤CD] (BRC556)

 

 

アルバム3枚買って2枚目。
ジャケがとにかく印象的で前から欲しいと思っていた。
6枚目のオリジナルアルバム。
前作のI Care Because You Doから激しい作風へ変化して行ったと聞いていたのでブレイクコア的なぶっ飛んだやつを想像していたけど、ジャケほど直球の凶悪さではなく、これは後述するけど、むしろ穏やかで静かな歪みのようなものをありありと感じた。

1曲目の4は柔らかくて程よく複雑なブレイクビーツ。特に弦にチープな感じも漂うけどかっこいい。時々大きくなるスネアやキックのリバーブにambient worksの雰囲気を感じる。

Corn Mouthは少し激しめのブレイクビーツ。展開も好きだけど終わり頃にFAXの通信音みたいなのが混じってくるらへんからが特にいい。

To Cure A Weakling Childら辺から幼さのイメージが強くなってくる。「僕の足と腕と耳、そしてあなたのビート」って歌詞は踊りのことを指していると思うんだけど、タイトルが「弱った子供を治癒する」なのはどんな意味だろう。

Yellow Calx細かくて楽しい!calxと付く曲は他のアルバムでもいくつか見たけど、今のところこれが一番好きかもしれない。

Girl/Boy Song、このアルバムでたびたび弦の音を聞いたけど、タイトルと相まって幼年期を彷彿とさせる穏やかな弦のフレーズと、軽い音だけど何かを振り切ろうとするように暴れるビートが、アルバムの中で一番対照的かつ一体となっている気がする。それ以外の上物の少なさも斬新…
更に終盤弦と鉄琴だけになってから一気に炸裂するところが特に良い。弦も鉄琴も、一歩間違えれば手垢にまみれたような感情的なフレーズがこのアーティスト(しかもこのジャケ)から出て来るのが不思議で仕方ない。
ビートが炸裂するシーンではそれらが打って変わって、何かを諦めたように穏やかになるのもとても良いと思う。
こんなに激しいのに全体的に何かが足りないようなセンチメンタルな気分にさせられる、すごいバランス感覚の曲だった。

Milkmanについて変な曲だと思って調べたら「朝起きてミルクマンが牛乳を届けてくれたらいいのに。ミルクマンの奥さんの〇〇からミルク飲みたいな」って歌詞だった。声は中年男性が気だるげかつ純真無垢そうに歌うからとても気持ち悪い…

アルバムの要所要所から幼児性や幼年期のイメージがする。
アルバムのタイトルはAphex Twinの本名だけど、Richardは生まれてすぐに亡くなった兄の名前を取っていて、真ん中のDは本来決まっていたDavidの頭文字らしい。アルバムの冊子も、凶悪なジャケを1枚めくると兄の墓と隣に佇む誰かの影の写った写真だった。
生まれ故郷のcornwallも2つのタイトルに使われている。
以下完全な俺の想像の産物なんだけど、
Girl/Boy Songでは対立してMilkmanでは一体となっていた幼児性とそれを抱える当時25歳の自分自身、または自身に対する感情について向き合ったアルバムなんじゃないかという結論に至った。
頭の方で触れた歪みというか決まりの悪さともいうべき印象は、このちぐはぐさから感じたのかもしれない。

わかんないけど!

15曲/1996

4
Corn Mouth
To Cure A Weakling Child
Yellow Calx
Girl/Boy Song
Milkman

◯Selected Ambient Works Volume II/Aphex Twin

Selected Ambient Works Volume II [帯解説 / 2CD / 国内盤] (BRC554)

 

中古CD屋に行ったらAphex Twinがあったので3枚買ってしまった。今まで最初のアルバムと最新作しか聴いてなかったので嬉しい。
このアルバムは本人名義のオリジナルでは2枚目になると思う。イギリス盤のみ1曲多いらしいけどこれは普通のやつ。

最初のアルバムは、たまにアシッドなんかがありつつもメインは奥行きがあってゆったりと響くミドルテンポのテクノで、その優しい感じが好きだった。
ただ同じ名前のこのアルバムはだいぶアンビエント成分の方に傾いていて、ビートさえほとんどない曲が多いらしい。

という具合のアルバムだということをあらかじめ知っていたので、聴くにあたってかなり腹をくくって臨んだ。実際確かにビートになるものが全く無いか、あってもだいたいスローテンポのものだったので、まるで環境音楽を聴いているようだった。正直24曲通して聴き終えるまでに5回は眠ってしまい(というか半無意識というべきか)、かなり大変だった。

ただその分想像の余地があるというもので、さながら壁のわずかな凹凸や天井の染みからイメージを広げていくような聴き方ができた。危惧していたほど聴き応えを得られなかったわけではなく、楽しめた。大変だったけど!

曲や部分によって、自分の横を流れていく風や立ち上る火といった自然、または自分から見えないけれど同じ空間の遠い位置で影を潜めている何かの存在を感じることが多かった。

特に良かった曲をいくつか。
3曲目で、まるでトトロくらいある大きな動物が寝ながら深い呼吸をしているような、ゆったりとした柔らかい反復があってとても綺麗だった。
14曲目はアルバムの中で一番分かりやすくリズムの入っている曲だった。ざらざらしてくぐもった音質の悪さがビートの推進力を引き立てている。
15曲目はメロディもハーモニーもリズムもなかったけど、まるで化物の悲鳴がはるか遠くからコンクリートの壁に跳ね返って聞こえてくるようだった。
18曲目は一番前作に近い作風だったと思う。ハイハットやキックを始めとする色々な音への手の込みようがありあり感じられて良かった。

茫洋とした音楽だったというか、アンビエントとは言っても和音の大きな流れや移り変わりがあればまだ曲の具体的なイメージができるけど、
ここまでリズムパターンが皆無もしくは単一だったり、環境音のような曲が続くとどうしてもはっきりした掴み所がない。
音楽を楽しむというよりはそれを使って瞑想状態になる方が向いているアルバムだった気がした。

世界中の色んな時間・場所の、そこで感じる雰囲気の残像のみを描いたようなアルバムだった。
劇伴とかにかなり適しているんじゃないかと思う。

ちなみに作者は1曲を除いて、このアルバムの曲にタイトルを付けなかったらしい。
ネットで調べると一応全ての曲に名前が付いているけど、どうもファンが付けた名前だとかいう話も見た。
おかげでインポートの時にかなり大変だった。

23曲/1994

#1 (cliffs)
#3 (Rhubarb)
#14 (Shiny Metal Rods)
#15 (Grey Stripe)
#18 (Hexagon)

◯THE LAST/スガ シカオ

THE LAST

きっかけは何かのインタビュー記事を見かけて、何だか面白そうなことを言ってたので気になったから。
ただ何を言ってたかはもう覚えてない。きっちりし過ぎた音楽を回避したかったという風なことだけ記憶の片隅に引っかかってる。
(後で改めて読み直した。既存の枠組みからはみ出すことを狙ったという内容だった。)
ただ一通り聴いてみて、挑戦的なアレンジは多いけど各パート(aメロ、bメロとか)の性質とそれらの展開がある程度確立されたJポップの枠組み通りな印象を受けた。そんなにはみ出していたかな?
初めて聴くアーティスト。

あんまり声質や歌い方自体は好物な訳ではなく、グッとくるものはなかった。
歌詞は割と散文的だった。音と合わせて、自分の世俗的な日常に近い距離を感じた。

俺あんまりシンガーソングライターに馴染みないから、他と比べてSSW的にどうとかいう感想が持てないことに気づいた。このアルバムを聴こうと思ったのはたぶんたまたま聴いた森山直太朗にあてられた衝動かもしれない。

日頃の常として歌詞もするする頭に入ってくるわけではなく(1曲目の歌い出しの内容は凄かったけど)、主に曲の流れがある程度決まってるJポップに対して面白い音使いがどんな風にできるのかを面白がりながら聴いた。良かった!

全体的な音像に関して、こちら側に向かってくる迫力はあるけど、例えるならイヤホンいっぱいに土台を占領しているような圧迫感もあって気になった。もっと音の空気感の生っぽさがあっても良かった。
この圧迫感はビートにもあったような気がする。
愛と幻想のレスポールでは特にそれらが気になって、もう少し空気感があったら好きな曲だったんだけど…と思った。

良かった曲の特にグッときた部分の箇条書き
大晦日の宇宙船…展開
あなたひとりだけ〜…aメロのつっかかり
おれやっぱ月に帰るわ…cメロ
ごめんねセンチメンタル…リズムパターン
青春のホルマリン漬け…タイトルにぴったりな音とアレンジ、パン振り
真夜中の虹…aメロのメロディと全体の無垢な透明感
ストライド…シンセ?の質感。あとひねたアルバムの最後にストレートな曲が来るだけでポイント高いです

11曲/2016

大晦日の宇宙船
あなたひとりだけ 幸せになることは 許されない
おれ、やっぱ月に帰るわ
ごめんねセンチメンタル
青春のホルマリン漬け
真夜中の虹
ストライド (album mix)

◯Moderat (Deluxe Version)/Moderat

Moderat

ふと目にした動画に使われていた音楽が気になったので聴いた。
違うユニット同士が集まった3人組のグループらしい。

エレクトロニカっぽさも入ったテクノ。この前聴いたtelefon tel avivを連想するようなところもあった。
例外的に生楽器志向の曲もある。尺も3分足らずから6分越えまでだいたい同じくらい揃っている。

音は面白かったけど(3 Minutes Of〜Nasty Silenceの広がる音やRusty Nailsのリズムの音は特に)、でも基本的に同じことしかやらないので少し退屈してしまった。
あまり印象に残らずに終わってしまった。
窮屈ではなく深い雰囲気は良かった。

13曲/2009

3 Minutes Of
Nasty Silence
Porc#1
Porc#2

◯Superspeed/Lido & Canblaster

Superspeed

Lidoはソニマニで知ってたけどCanblasterは元々知らなかったアーティスト。
なぜこのEPを聴いたのかというと実は元々Canblasterが聴きたかったけどGoogle Play Musicには片方の名前しか載ってなかったから。このブログ書き終わるまで気づかなかった。
CanblasterのことはたぶんLido関連で気になったんだと思う。

Canblasterはフランスのトラックメイカー。このアルバムを選んだのは、曲名が06:59 AM→Alarm Clock→Rush Hour→…と続いていてコンセプトがあって楽しそうだったから。

けっこうクラブミュージック寄りだった。フューチャーベースとトラップは分かった。

最初の曲のリズムがよく分からないなと思ってたら、キックが入ってきたことでそれまでずっと付点4分で動いてたことが分かる。その後リズムが早くなっていって16分になり、フェードアウトしていくと同時に時計のアラームがフェードインして次の曲に繋がる。朝の意識ってまさにこんな感じだよなと思った。

前半は面白かったけどアルバムのタイトル曲らへんからはあんまり面白くなかった。
Canblaster単体を聴こうかどうか悩ましいけど、まあ別にいいかな…

6曲/2015

06:59 AM
Alarm Crock
Rush Hour