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音楽にまつわる個人的備忘録

☆タワレコ新宿店20周年祭(くるり×ハンバートハンバート)雑感

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タワレコ新宿店Flags20周年記念イベント。
ハンバートは20周年、くるりは22周年(と思う)。
観客の年齢層はなんとなく30前後だったように思う。
それぞれの代表曲をやるときに歓声や懐かしむ感嘆の声があがって、和やかな雰囲気があった。
くるりが東京を演奏し始めた時も会場の一部が沸いたけど、イントロのタメ部分で幾人かの談笑がくっきり残って聴こえていて、(恐らくあまりの懐かしさからくるものだったと思うしそこまでうんざりはしなかったけど)くるりのライブでは絶対に起こり得ないことだったのでかなり刺激的だった。


ハンバートハンバート
生では初めて観る。サポートメンバー込みではなく二人だけの編成で、それが観たかったので良かった。
オープニングからカバー曲の連発で、知名度のある曲を連発できるのは強みだなと思った。
ギター1本と声2つだけで聴かせるのって、すごく簡単そうにやってるけど本当はとても難しいことだと思う。途中で男の人が澄ました顔でピアノも弾くしフィドル(要はバイオリンらしい)も弾くし、ポテンシャルの高さをたびたび想起させた。
とぼけたMCもライブを温めるパフォーマンスの型のようだみたいなことを考えてたら、帰りしな覗いた物販でMC集を売っていてかなり腑に落ちた。
序盤はじんわり聴かせて、終盤は振り付けとかニルヴァーナの替え歌で盛り上げたり、弾き語りでも思ったより幅の広いパフォーマンスだった。弾き語りで朗らかな雰囲気を出されると、こちらも自然と(好意的な反応をしないと…)と思ってしまうことも大きいと思う。
関係ないけどステージ背面の垂れ幕に縦書きでユニット名が書いてあって、終始縦書きのしっくりくるユニット名だなと思っていた。

(追記:「国語」という横文字ばっか使ってんじゃねーよって曲の時に歌詞のひとつをごにょごにょすっ飛ばしてたけど、後で確認したら「オーガナイズ」と「コラボレーション」だった。考え過ぎかもしれないけどわざと飛ばしてたりして)


くるり
しょっちゅう同時進行していたらしいカープの試合状況を気にしてた。負けてたし、ライブ自体の性質もエキシビション的だったし、なんか加齢によるもの以上に淡々としたステージだった気がする。
はじめの数曲は5人編成(メンバー+ドラマー+キーボード)で、サポートより正規メンバーの方が多いバンド演奏はかなり新鮮だった。特にギターを岸田さんしか弾いていない東京はだいぶ珍しいものを観た気持ちになった。(その後ギター2本を加えて7人に)
ただ、ドラマーがなんか性に合わなかったので全体的な印象はあまりパッとしなかった。時期などによってメンバーが違うので曲ごとに色々なリズム感があるんだけど、それらの曲の前提よりもスティックの動きに身を任せている印象が強くて、(原理主義者にはなりたくないけどもっとやりようがあるだろ…)と思いながらずっと観てた。だいたいの曲が、勢いはあるけど張りがなく流れるようなビートだったように思う。
やっぱ本気モードのときに観るのが一番楽しいなという、身も蓋もないことを思った。

 

おおむね楽しかった。できれば2組の会話も見てみたかった。

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ガンダム