haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯Sensuous/Cornelius

Sensuous

フジロックに来るらしいしどうせなら聴いとこシリーズ。Eテレのデザインあという番組で音楽を担当していて、知らずにたまたま見ていて音楽が気になってスタッフロールで驚いたことがある。
それくらいしか本当に知らなかった。
最初の曲が風鈴だかウィンドチャイムだかの音から始まってアコギで少ない音数の曲なんだけど、こういう聴く側の意識を細かいほうへ集中させる始まり方が好きだ。2曲目への繋がりもいい。
最後の曲もウィンドチャイムっぽい音で終わる。こういう統一感も嫌いじゃない。
矢継ぎ早に色んな楽器や展開が表れては消える曲、好み。
何回か金管楽器でいうベルトーンを声でやるけどそれも好み。
ただアルバム全体の印象は、物足りない部分がけっこうあった。一番の原因はノリがほぼないことかもしれない。ドラムはおそらくすべて打ち込みだと思うけど、どの曲もシーケンサーに音符並べただけのリズムにしか受け取れないというか、一音ずつの形に軽いノリみたいなものはあるんだけど、それらの裏側にあってそれぞれの音を束ねている法則性みたいなもの(グルーヴのこと)が見えないから次第に飽きて来る。fit songみたいな細かく工夫した曲か、むしろbeep itみたいなテクノみたいな反復のリズムの曲ならいいんだけど。
グルーヴの情報量が物足りないので、わかりやすい曲の骨組みやメロディなんかに楽しさを求めちゃうんだけど、それらも既存のポップ音楽の枠組みから外れて自由だからなんだか味気ない。
広がる音の感じは好きなんだけど。
ちょっと口ロロに似てるかもね。(クチロロって打ったら予測変換にちゃんと出てきた。凄い)
デザインあに曲を提供しているというより、既存の曲にデザインあのほうで絵を付けているんじゃないかと思った。
よく聴くうちにいまいちになってった。
楽器的な意味でも生で観たい。ライブ映像も観てみようかな。


12曲

Sensuous
Fit Song
Beep it
Like a Rolling Stone