haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

◯The Meters/The Meters

METERS

何年か前に聴いたことのあるアルバムがよかったのでもっと聴こうと思った。ギターベースドラムキーボードの4人のインストで、ベースとドラムが真ん中にいてクリーンなギターの単音引きだったりカッティングだったりが右から聴こえて、キーボードのオルガンが左から聴こえてくる。

ニューオーリンズファンクと呼ばれるジャンルの先駆けらしい。ドラムはけっこう溜めが多いけどビートにどこかパキパキした張りがあってスネアの音色も軽いので重さと軽さが両方感じられる。
オルガンの音が好き。グリッサンドもいい。それと古い録音だからかホワイトノイズがかなりプツプツいってる。

ドラムの見せ場のフレーズが格好いい!特に基本フレーズが16分が複雑にからんでるLive Wireや6V6 LAなんかが好き。
リード楽器のソロも楽しくなる。

12曲/1969

Cissy Strut
Live Wire
6V6 LA
Sing A Simple Song

◯So There/Ben Folds

So There

Apple PayのCMの音楽オシャレだなーと思って調べたら出てきた。

どなたかは存じあげなかったのでウィキペディアを読んだら、だいぶ波乱万丈の経歴を持ってたので笑ってしまった。ベンフォールズファイブというバンドの名前は見たことがあったけどこの人だったのか。

このアルバムはyMusicというユニットとコラボしたものらしく、たぶん本人のものだろうピアノの他にストリングスや木管楽器がメインで、たまにドラムも入る。

ピアノの音色は明るめで、他の楽器の印象と相まって全体的に明るくて軽めの雰囲気があった。休みの日に聴きながらオシャレだと思う街を散歩したらいいと思う。少なくとも満員電車の中はあんまり適さなかった。

たまにコーラスのきれいな曲もあったけど、全体的におしゃれな雰囲気がする代わりにあんまり目を惹く面白さはなかった。

Long Way To Goは3拍子の曲だったけどノリがあんまり日本人にはなさそうな、ゆったりだけどのびのびとして落ち着いたものだった。

Phone In A Poolで出てくる、ギターの音をひねり出したみたいな特徴的なフレーズがよかった。

最後にオーケストラと録ったピアノ協奏曲が3つあった。

11曲/2015

Capable Of Anything
So There
Long Way To Go
Phone In A Pool

◯ミーのカー/ゆらゆら帝国

ミーのカー

ゆら帝この前初めてじっくり聴いたらよかったのでもっと聴く。この前の3×3×3がメジャーファーストでこれがセカンドらしい。

音が好き!ギターの音がいい。ズックにロックと人間やめときな '99のイントロの鳴り方が特に好き。ドラムは乾いて抜けた音で、バスドラはよく聴くと低音を鳴らしているけどほぼ聴こえない。ベースは基本的に柔らかめの音してる。ベードラはとにかく歪んだギターを立てるための音作りだと思えるくらいにギターの存在感が強い。バンド全体の音の質感もまとまってて好き。

2曲目のズックにロックは曲自体もさることながら1曲目からの流れがいい。

午前3時のファズギターは何回聴いてもぞわぞわする。ステレオの時に右から聴こえてくる声の空気感と低音も頭おかしくなりそうだし(マイク近すぎ)モノラルになってからのギターも頭の中を弄られてるみたいで良かった。

電車乗りながら聴いてて目的の駅に着いた時にあと1曲残っていたので、駐輪場に着くぐらいの時間には丁度キリよく終わりそうだなと思って再生時間を見たら25分ある曲だったので思わず面食らって変な顔してしまった。仕方ないから家帰って聴いたけどもっと尺縮めてもよかったと思います。良さはあったけど。

全体的にバンドサウンドもやりきれないような詩も良かったし時たま頭の中に干渉してくるような音像の気持ち悪さもとても良かった。イヤホンで聴く楽しさがあるアルバムだった。
尖ってる曲が印象に残って静かで柔らかい曲の名前は挙げてないけどそれはそれで良かった。

12曲

うそが本当に
ズックにロック
午前3時のファズギター
人間やめときな '99
悪魔が僕を
太陽のうそつき
19か20

◯UK Psychedelic/Various Artists

UK Psychedelic

今まで聴いてみたかったものを聴いていくのと同時に興味のあるものも掘り下げてみたい。
サイケに興味があるので前に聴いたAstrixに続いて今度はコンピを聴いた。

全体的にどこか賑やかでトランスっぽくて、俺が聴きたいのはもう少し静かで音の形がくっきり分かるやつなので根本的にジャンルが少し違うんだと思う。ただ賑やかなものでも何曲か好みのものがあったので、今度はその作曲者のものも調べてみようと思う。

1曲目は、フルートの長調の音色からずっしり詰まったキックに変わるイントロに惹かれた。途中で4拍子から8分の6拍子に変わる、好きなパターンもあった。声ネタをいじり倒すのも好き。
アーティストのラジャ・ラムという人はもう70歳を超えるおじいさんだけど未だにサイケを作り続けてライブもする人らしい。いくつかユニットも組んでいて、またかつてバンドもやっていたらしいのでそれも合わせて今度聴いてみる。

8曲目はリードの歯切れのいい電子音が好きだった。途中に入る水滴みたいな音をいじり倒す部分の音の響き方が良かった。
サイケを知ろうと思ったきっかけになった曲も音の響き方に惹かれたので、これは自分の中で必要条件なことが分かった。
あとlaughing Buddhaというアーティスト名がなんか気に入った。

それぞれの曲でキックの質感やリズムの作り方、各パートの存在感なんかも少しずつ違うんだけど、やっぱりどこか同じに聴こえる。仕方のないことだろうしそれはそれで楽しいけど、別のジャンルを探す必要がある。

…と思ったらpsytranceのウィキペディアにかなり色々書いてあった。聴いてみようと思う。

サイケを音源じゃなくて生で直に聴きたい気持ちもあるけど、ちょっと調べると色んな方向に敷居が高そうだから困ってる。

11曲

The Beautiful Garden(Original Mix)
Weird Effects(Original Mix)

●FLYING TENTACLES/YAKUSHIMARU EXPERIMENT

Flying Tentacles

初めに言っておくと、このアルバムは最後まで聴けなかった。今まではそういうアルバムは記録してこなかったけど、備忘録的な意味では感想だけでも残しておいてもいいのかなと思ったので書いてみる。

相対性理論のボーカルなんかをしているやくしまるえつこのソロ活動のアルバム。やくしまるえつこ名義でも1枚出ているらしいけど、エクスペリメント名義でもこの1枚が出ていた。実は1〜2年前にも聴こうと思って挫折していた。

名義に書いてある通りなんだけど、俺にはちょっと前衛的すぎた…
ビートもなくただ複数の音が鳴っていくだけの14分の曲とか、ただ15分続くやくしまるえつこの抽象的な朗読(本当に声だけ)なんかが並んだアルバムだった。
身近に想像できるイメージの共通点がまるで無かった…
昨日もっとわかりやすい構成の曲が聴きたいって思ったばかりなのになんでこんなことしているんだろうか。あまりにしんどかったので飛ばし飛ばしで最後のところまで送ってしまった。ギブアップ!

やくしまるえつこは作曲以外にも可能性や新しいものを求めていろんな活動をしているらしい。

今回改めてわかったのは、このアルバムをしっかりした理由で肯定・もしくは否定するに足る芯の通った感性を俺は持っていなかったこと。背伸びも必要だけど無理やりついてはいけない。楽しい音楽聴きたい。具合悪くなっちゃった。頭と耳がいてえ。

6曲

◯LCD Soundsystem/LCD Soundsystem

Lcd Soundsystem (Dig)

どうにも気持ちが上がらないから手付かずにしていたLCDのファーストを聴いた。
俺の聴いたアルバムは前半が今までシングルカットした曲で、後半が新規の曲になっているらしい。

やっぱり良い。キレのいいドラムが簡単なビートを繰り返して、そこに印象的なリフとどこか引っかかりのある小物が入る。このキレてるドラムを聴いてるだけでなぜか楽しくなる。
このアルバムを一言で表せば、テクノとパンクの両輪がバランスを変えながら混じって流れ続けていくだけ。でも聴いているうちに気持ちよくなってくる。

4曲目のMovementがかなり勢いのある曲で、イメージになかったから驚いた。
6曲目のOn Repeatなんかは8分に渡って同じ1小節をほぼ延々と繰り返してるだけなんだけど、地味なフレーズを繰り返し聴いているうちに段々気持ちよくなってくる。
7曲目のThrillsみたいにローファイじみたライドシンバルを鳴らされると嬉しくなってしまう。前の曲よりは無機質だけどまた味があっていい。
8曲目のDisco Infiltratorもいい…

通して聴いていく中で頭の何らかのタガがぶっ壊れてきた。楽しすぎる。

後半の1発目がライブの動画を見てから大好きなLosing My Edgeだった。動画よりは控えめだったけど、イントロのリズムから少しづつ楽器が加わってギリギリの線で焦らしながら盛り上がっていくのが良い。

うだつの上がらない土曜日の夜にこのテクノ的セッションは効いた。

16曲

Daft Punk is Playing At My House
Movement
On Repeat
Thrills
Disco Infiltrator
Losing My Edge
Beat Connection
Give It Up
Tired
Yeah(Crass Version)

◯Eureka/Jim O'Rourke

Eureka

名前を聞いたことあるけどどんな音楽か聴いたことない。彼について知っているのはソニックユースのメンバーだったこととくるりの図鑑の一部の曲のプロデュースをしたことだけ。ソニックユースも聴いたことない。

全編明るく穏やかな曲が続いている。もう少し暗めかと思ってたので良かった!
曲の長さはまちまちで構成がかなり独特。前後半でまったく違う雰囲気になる曲があったりするのが面白い。新鮮に聴こえるけど1999年のアルバムなのも面白い。
気持ちいい曲がたくさん入っていて良かった。ただ、最近心がもう少しポップでわかりやすい形の音楽を求めている。少し疲れた!

普通におしゃれな曲を組み上げることもできるし、スパイスのように前衛的なことも取り入れられるんだろうと思えた。
別のアルバムも聴いてみたい。

1曲目のWomen of the Worldのメロディの微妙にひっかかる8分のずれが本当に気になる!笑、それを求めてずーっと聴いてしまう
3曲目のMovie on the Way Downのマラカス?なんだろう。がタイミングをずらして続く部分がとても気持ちよかった。
6曲目のSomething Bigのベースおしゃれでいい。

8曲

Women of the World
Ghost Ship in the Storm
Movie on the Way Down
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Something Big