◯Everything/Lido
ソニックマニアに来るらしくインタビューが載っていて、それがなんか面白かったので実際に観に行く前にアルバムも聴いた。
ノルウェーの音楽プロデューサー兼シンガーソングライターらしい。
何枚目のアルバムかはよく分からなかった。
大まかな枠は感じさせつつも予想を裏切る展開が多くて、へえ〜と思いながら聴いていた。今風の音を使って心象風景をできるだけ反映した曲を作ろうとしていたように感じる。
それとオフビートが多いし、シンコペーションもけっこう使うけどそのちょっと前あたりの拍に何もないことが多いせいで、気を抜いていると今何拍目なのかすぐ分からなくなる。
ソニマニでもキーボード?の横にキック以外の電子ドラムを置いてだいたいの時間それを叩いていたので、何かしらのこだわりがあると思う。
ただめっちゃ良さを感じたかというとそういう訳でもなくて、ずっとふ〜ん…って感じだった。あんまり引っかかるものは無かったかな…
ソニマニでは午前3時くらいのステージだったこともあって人がかなり少なかったし、音楽もあまり巻き込むタイプのものじゃなかったので皆ほぼ立ち尽くして聴いていた。
俺はそれまで踊りまくってたこともあって事前にアルバム聴いた時よりは楽しかったけど、会場の感じも分かるしなんとも切ない気持ちになった。
Citi Bikeの、あれだけ派手にやったのに自転車の音で慎ましく終わるやり方が好き。
そのまま入る次のOnly Oneもヒップホップにしてはふわふわするビートが面白いと思う。
頭の方で触れたインタビューを今見返すと、東京を地球で一番好きな場所と言ってくれた彼の期待と、ソニマニで「最後の曲だよ、ありがとう」と言った時の明らかに消沈した様子を思い出して物悲しくなる。
LIDO 直撃インタビュー 才能あふれる歌手、作曲家、プロデューサーが、日本への愛を真摯に語る
11曲/2016
☆
Catharsis
Citi Bike
Only One
◯March/KiWi
ふと見かけて気になったので聴いた。
クラブミュージックを使ってポップな曲をやる2人組ユニットで、アルバムとしては初めてらしい。本人たち曰く「音楽集」らしい。
キャッチーなので聴いてて楽しい。絵本みたいと感じる要素がいろんなところにあるけど、オリジナルのキャラクターと物語がベースになってるらしい。聴いてる時はあまりそこまでは意識しなかったけど、そういう姿勢も面白いと思う。
メンバーの両方が曲作りから歌唱から細かい作業までやっているらしい。男女それぞれ単体でボーカルを歌っている曲もあればインストもあって、幅広い。
「絵本の世界とクラブミュージック足すぞ!」っていうコンセプトにおいてかなり成功してるんじゃないかと感じた。
最初の方にハロウィンだぞーかわいいぞーっていう曲が続いて、楽しいけど若干食傷気味になってくる所で入ってくるPyriteのストレートなミドルテンポの歌物感が目立って良かった。
月夜の魔法市の、トラップやジュークとアラビアンな雰囲気を短調って点で繋げたのが面白かった。
DROLL KITCHENとっても面白い。こういうような、遊びを120%出してくる曲に弱い。
興味本位で聴いたけど、元となるコンセプトに始まって、異なるものをうまく組み合わせるアイディア、細かい所の工夫まで、隅々にけっこうちゃんとした強度を感じて良かった。軽いけど飽きないで聴ける。
ただどうしても仕方のないこととして、ジャンルとジャンルの掛け合わせっていうコンセプトは面白い反面薄くなりがちという印象も抱いた。
ひとつのジャンルの中で更に面白いことを追求するとそのジャンルらしさはだんだん失われていく側面があると思うので、
その状態のものを他の特徴と掛け合わせると、更にオリジナリティは増すけれども、純粋なジャンルとジャンルの掛け合わせ感は無くなるというか。
その点Pyriteとかのシンプルな歌ものはとても良かった。
13曲/2017
☆
Pyrite
月夜の魔法市
おばけのキウィの古時計
DROLL KITCHEN
ゆめのつづき
◯Neji/Tori /にせんねんもんだい
麓健一のファーストアルバムがにせんねんもんだい主宰のレーベルから出たという文を読んだとき、にせんねんもんだいが何なのか全く知らなかったので字面から地下アイドルか何かか?と勘違いしたまま放っておいた。
その後どうやら地下アイドルではないらしいことが分かり、聴いてみようと思った。
バンドだった。スリーピースで基本的にインスト、メンバーは女性のみ。
1999年結成で、このアルバムはファーストとセカンドをそのまま繋げた日本未発売のバージョンらしい。
ギターが相当歪んでいてドラムも乾いた音。ベースはそこまでゴリゴリせず程よく水っぽい音がして好きだった。
展開は勢いがあって格好いいし、全体的にノイズが好きな人はいいんだろうけど、俺はもっと聴きたいとは思わなかったかな…
ファーストの「それで想像する ねじ」とセカンドの「とり」の変わり目で、霧の向こうから鳴るような曇った音から多少抜けた音になって良かった。
9曲/2007
☆
kyuukohan
ikkkyokume
◯Guilt Trips/Ryan Hemsworth
ツイッターでミュージシャンがこの人の音楽の話をしていて知った。その時触れられていた音楽がすごく面白かったんだけど、それが入っているアルバムが定額配信サービスには無かったから別のものを聴いた。
カナダのDJで、3枚中2枚目のアルバム。
2013年のアルバムらしいけど、最近流行りの静かなR&Bに通ずる落ち着き目の雰囲気がある。けど特に音数が少ない訳でもなく、俺にはなかなか馴染みのないジャンルだった。
あんまりツボって感じじゃないかな?
インストもあるし歌もある。どのみち英語の歌詞がわからないから、タイトルを僅かな手がかりにしてどんな曲なのか想像しながら聴くのが楽しい。
Against A Wallの3:09〜のベース?かなんかのよくわからん音が気持ちいい。
ここまで捉えどころがない音楽を久々に聴いた。感想の書き方に困るけど、時間がないのでこのまま終わる。
んー他のアルバムも少し気になる。
10曲/2013
☆
Against a wall (feat.Lofty305)
Ryan Must Be Destroyed
◯Toy Box/One Room
中〜高生の時に割とどっぷりボカロ聴いてた時があって、その中でも割合好きだった人のアルバムを聴いた。M3かコミケでミニアルバムを買ったことはあるけど、ちゃんとした長さのアルバムで聴くのは初めて。
OneRoomという名前だけどジミーサムPとも呼ばれている人で、今までに4枚出ている中のファーストアルバムらしい。
Jpopという言葉がとてもしっくりくる。あまり普段Jpop聴かないけど、時折理由もなしに、心臓にぐっと来てめちゃめちゃ好きになる曲ができたりする。
この人のギターが好き。打ち込みやったことないしギターもちゃんとやったことないから断言はできないけど、ギターの音とアレンジを聴いているだけで楽しい。
それとドラムも現実的でベロシティもかなり細かくて、フレーズもいいので面白い。
6曲目のFake Loverは好きな曲なんだけど、アウトロの歌がかつて聴いてたバージョンから変わっていた。より情念を感じられて、断然こっちの方が好き。特に声が一瞬裏返るところは聴いたことない感じがして良かった。
SoundScaperイントロのなんとも言えない鉄琴のような音がクセになる。
たまに聴き流しがちになっちゃうけど良かった!
3枚目と4枚目のアルバムがアマゾンプライムミュージックにあったからそっちも聴こうかな。
14曲/2009
☆
BEAT!
Escape
Fake Lover
SoundScaper
Toy Box
Message in our silence
from Y to Y
◯MEGA ELVIS/Elvis Presley
家にあったアルバムを父の携帯にインポートするついでに聴いた。1995年にリリースされた、生誕60周年に紐づけて出されたベスト盤らしい。
カバー曲が多め。というかどこからどこまでがカバーなのかもわからないし、もしかしたら全部カバーかもしれない。
後半に行くにつれて、軽快なロックから穏やかな曲が増えていくアルバムだった。そういう曲で朗々と歌い上げる中にも魅力的なこぶしのような歌い回しがあって良かった。
楽器陣ものびのびと自由なようで、拍のきっちりした演奏のうまさが特徴的だった。
エルヴィスのJailhouse Rockって思ったより優しいんだな…
いくつかの曲ではオケも入っていて、イメージに無かったので驚いた。Moody Blueという曲ではオケもさることながらサビでオープンハイハットの裏打ちもしていてとても意外だった。
27曲/1995
☆
hound dog
Love me tender
Jailhouse rock
It's Now or Never
If I Can Dream
An American Trilogy
Moody Blue