haien sorch

音楽にまつわる個人的備忘録

☆sigur rosの東京国際フォーラム公演を観てきた

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4〜5年前に知っていつか一目観たいと思っていたsigur rosを昨日(7月31日)観てきた。
内容や感想を箇条書きにする。

 

・本当にいるんだ…と思った。変な話、あの音って人が出しているんだと初めて実感できた。彼らはアイスランドの宝だとも思ったし、彼らと同じ時代に生きられて良かったと真面目に思った。


・去年のフジロックもそうだったみたいだけどずっと3人だけだった(フワーッとした音なんかはたぶん別の人が見えないところで担当してるのかもしれない)。バンド・ポストロックの側面を強く意識した。力強さがとても良かったけど、欲を言えば金管+弦楽器のサポートを沢山使ったHeimaみたいなライブも観てみたい。
ヨンシーの歌とギターの鳴り方と切れていく様がきれいだった。ギターは同じ轟音でも曲によって表情が全然違う。
オーリーのドラムの金物も太鼓も違う美しさを持っていた。ゲオルグのベースは正直あまり注目して聴いていなかったけど、一音一音で曲を導きつつ、バンドを力強く支えていた。何より全体で音を出したときが圧巻だった。
質感を保ったまま穏やかなところから激しいところまで自由に行き来するコントロール力がバンドじゃないみたいだし人間みたいでもない。生で聴いて初めて実感できた凄みだった。


・照明と映像がとても凝っていた。特に照明の支柱はステージ上を縦横無尽に走っていて、ジャングルジムのようだった。ライブへの没入感や想像力をとても高めていた。


・席がただでさえだだっ広い2階の更に後方端だったのが唯一の残念な点だった。そのために音もやや間接的な聴こえ方だったので、1階席の真正面から音と映像を浴びて堪能したかったのが今回唯一の不満。先行発表直後に申し込んでまさかそんな席を引き当てるとは思わなかった。多少後ろでもいーやーと思ってたけど、惜しまずもう3500円出してSS席にしても良かったなと思う。

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・glosoliが好きなんだけど、音源の激しく広がっていく感じとは違って、ライブではPVの子供のように浮遊感を覚えた。


・Vakaの途中で少しヨンシーの声が枯れていた?かなり辛そうに聴こえた。その次のFestivalは、今までにみたいくつかの映像では前半部分で息が切れるまでロングトーンを続ける場所があったので楽しみにしていたんだけど、声の調子のせいなのか昨日はやらなかった。それとももうロングトーンやめたのかな。


・彼らの音楽は生命や自然のあり方に限りなく近いと思う。自分が音楽を聴くときの捉え方として、生命を表現するか文化に寄り添うか、という二つの軸がある(もちろんゼロサムではなくて相互に絡み合っているけど)。もっと色んな観点を経てやがて二項対立から解き放たれたいと思ってもいるけどそれは置いておいて、とにかく昨日、改めてsigur rosの音楽は生命や自然の不思議を想起させると強く感じた。大事なものを再確認する感じ。


・物販でタオルとジャケ写の缶バッジを買った。事前に発表された画像にはシャツとタオルしかなかったのに、物販には他に缶バッジとワッペンとブローチ?のようなものがあった。そういうのも前もって知らせてくれ〜

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以上です。また日本に来たらたぶん行っちゃうな…
いつかアイスランドの自然に触れたい。あわよくば現地でsigur rosのライブも観たい。下の写真は全然関係ないビルです。

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