目的
改めて目的を整理しておく。
・見識を増やしたい
…既成の解釈を取り入れて自分の意見としてしまいがちな頭でっかちなところがあるので、なるべく自分の体験を優先する
・アウトプットの機会を雀の涙ほどでも持ちたい
…同上
──────
トレンドを追いかけることに注力するでもなく評論をするでもなく(それだけの知識も絶望的に足りないしそもそも自分がやることに魅力を感じない)、ただ興味を持ったものを聴いていきたま〜に調べたりするだけなので大して中身のあるものにはならず、今まで食べたパンの枚数を淡々と記録するようなブログになると思う。
以前Twitterで見かけた、彼氏の棚のCDを聴いて非常にざっくりとした感想を付けるブログ、真偽は置いておいてもこういう「文脈もリテラシーも知りません」くらいの気軽な姿勢で行きたい。
みんな知ってるかもですけど、普段音楽を全然聴かない人が彼氏の棚にあるCDを片っ端から聴いて一言コメントしてる優良ブログがあったのでここにシェアしときます。https://t.co/updqVbCSbU pic.twitter.com/Hm367dTkrP
— さこれた (@bewith0301) 2018年1月28日
☆2017・印象的だったアルバム7選 +α
興味はあるけど聴く機会なく終わってしまうことを防ぐために、2016年からアルバムやEP・シングルを聴いて備忘録として書き留めている。
でも本腰を入れたのは2017年の頭からだった。4月末にtumblrからはてなブログに移動したので正確なことは分からないけど、確か今年最初に聴いたのはPoter Robinsonのworldsだった。
それから年内に聴いた枚数に興味がわいて数えてみると、キリの良いところまで行けそうだったので、アルバム・EP・シングルを合わせてちょうど150枚に揃えた。ついついペラペラの毎日を送ってしまうので、一年間意識して物事を積み重ねられたことが嬉しい。
せっかくなので、その中でも頭から最後まで通して全体的に印象的だったアルバムを7枚と、象徴的な曲をひとつずつ挙げてみる。
2017年に出たアルバムではなく、あくまで去年俺が聴いたアルバムから選んでいます。順は関係なし。
美化/麓健一(2008)
使う楽器も曲の作りもシンプルだけど、キャッチーなメロディと思い詰めたような歌がとても魅力的だった。バリケードとうぐいすの谷が特に好き。
◯美化/麓健一 - haien sorch
幻想/TOMOVSKY(2009)
聴いたばっかりだけどとても良かった。前半は愉快に、後半はやるせなくうだつの上がらない曲が並んでいて面白かった。突破という曲もとても良い。
◯幻想/TOMOVSKY - haien sorch
CHECK THE SHADOW/DALLJUB STEP CLUB(2017)
ベースミュージックをバンドでやることに衝撃を受けた。6月のフェスで知ったんだけど、ライブでもダブ用にリバーブをむっちゃ効かせたスネアを別に用意してあったりして面白かった。2という曲も捨て難い。
◯CHECK THE SHADOW/DALLJUB STEP CLUB - haien sorch
Richard D.James Album/Aphex Twin(1996)
ブレイクビーツだけど単に激しいだけじゃなく柔らかくて、しかし狂気を孕んでいて楽しゅうございました
一曲目の4も捨てがたかったけどよりアルバムの中心的なイメージに近いのはこっち。
◯Richard D. James Album/Aphex Twin - haien sorch
Dirty Projectors/Dirty Projectors(2017)
一応バンドらしいけどどう聴いても楽器の生演奏ではない。アイデアを一緒に出したからバンドのクレジット?なんにせよアルバム全体にとても衝撃を受けて、これより前のまだバンドだった頃のダープロも聴き始めた。
Cool Your HeartもやばいけどKeep Your Nameも捨てがたかった。
◯Dirty Projectors/Dirty Projectors - haien sorch
Hurtbreak Wonderland/world's end girlfriend(2007)
ブレイクコアだけど独特の世界観が炸裂しまくっていてずるずる引き込まれた。全編に渡って使われたサックスもとても特徴的だった。
絵本を読んでいるようなアルバムだった。
◯Hurtbreak Wonderland/world's end girlfriend - haien sorch
We lost The Sun/Competor(2016)
インディーズというかたぶん個人の作品だと思う。アルバム全体での衝撃がとにかく強かった。投げ銭制でダウンロード。
最後までずーっと鳴り続けるBPM60のカウントと共に、世界が終わる際→終わった後→新しい始まりとでも言うような大きな流れが続く。
めちゃくちゃチープな音を使っているのにそれがズバッとはまって独創的かつ唯一無二の世界を作っている。動画は2曲目と10曲目がくっついている。
絵本を読んでいるようなアルバムその2。
◯We lost the Sun/Competor - haien sorch
おまけ…その他曲単位でいいね!!ってなったやつ
Dancing Planet/capsule
ドロップの回転ノコギリみたいなキュイーンって音が最高
Xtal/Aphex Twin
キックのリバーブに衝撃を受けた。ザラザラする音質の正体はカセットテープで録音したことらしい。
Making Flippy Floppy/Talking Heads
こんなん家で聴いたら寝るまで踊っちゃう
ズックにロック/ゆらゆら帝国
いいね…
おわり。動画は非公式のものが多いのでいつか消えるかもしれない。
◯SIREN/平沢進
平沢好きなんだけどオリジナルアルバムをそんなに聴いたことがないのでちゃんと聴いてみる。
平沢は一時期タイに強い影響を受けて、タイ三部作と呼ばれるアルバムが続く時期があり、これはその二作目。
全体で言うと十三あるうちの六作目。
全体的によくわからない異国情緒のような深みがあって好きな人は好きそう(タイや東南アジアとはまた違う印象)。神秘的な光景が目に浮かぶような独特さがある。画家をそんなに知らないからこれが芯を食っている例えか自信がないけどラッセンの絵に近いものを感じる。穏やかで結構良かった。俗に名盤と言われる救済の技法よりこっちのが好みかも。
13曲/2009
☆
サイレン *Siren*
On Line Malaysia
Siren *セイレーン*
Nurse Cafe
Gemini
Day Scanner
Siam Lights
電光浴(default version)
◯NEXUS-2060/capsule
明るい。ボサノバとか渋谷系も入った賑やかなハウス。
初めてcapsuleがっつり聴いたけど、都会的なエレクトロの印象を持っていたので少しイメージと違ったアルバムで面白い。
perfumeではクラブミュージックをどんどん取り込んで歌物にしているのに対して、これは生音の方向でループやサンプリングを多く使っていたのが意外だった。
10曲/2005
☆
space station No.9
Lucky Love
beautiful hour
world fabrication
◯Tokyo Rendez-Vous/King Gnu
Twitterで一回見かけた程度だったけど授業で会った人が好きだったらしく聴いてみようと思った。
曲の方はあんまり聴いたことないひねくれ具合が効いていた。ダウナーなクラブっぽい音も使うのに別の曲ではがっつりストリングスを使う感覚が面白かった。
ヒッピーを思い起こす見た目とは裏腹に、勝手に期待していたよりも歌の内容は俗っぽいというか最近っぽいなと思った。
居場所や物の見方をある立場から厭世的だったり批判的に見る内容が多くて、東京はごった返していて暮らしはフェイクばかりだぜみたいなニュアンスを感じた。
けどどうもその反抗的な態度の後ろに、自分や自分たちの持つ文化はクールだぜという誇りみたいな姿勢を感じてしまう。
そうなると俺はその時点で、ふーんそうなんですね、自分とは違います…みたいに一線引いてしまう。
大まかにシティポップと括られるもののだいたいに同じことを感じるし、何ならバンドに限らずだいたいの音楽がレーベルごとに何かしら匂っていて、単純な感触次第で同じことを思ったりハマったりする。好き嫌いですね。
あとすごくどうでもいいけど、サマーレインダイバーの何度も繰り返されるフレーズの音階にどことなくサザンのキー坊を感じる。
8曲/2017
☆
あなたは蜃気楼
Vinyl
ロウラヴ